マイケル・J・フォックス、『BTTF』新作の感想は?
楽しいSF映画の金字塔的作品である『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作は、長年続編の制作を望む声も多く聞かれているが、脚本家のボブ・ゲイルなどが確固としてノーを言い続けてきた。
しかしそんな本作が、映画でなくミュージカルとしてふたたび観客の元へ! 2021年にイギリスで上演されたミュージカルはローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカル賞を受賞し、2023年にはアメリカのブロードウェイで公開される。ミュージカル版でもボブとロバート・ゼメキス監督が制作に携わっていて、本作は多くのファンを満足させるものに仕上がった。
そしてミュージカル版を喜んでいるのは、3部作で主演を務めたマイケル・J・フォックスも同じだった。米Peopleのインタビューで「すごく良いクオリティです」と評価した彼は、良作である理由についてこんな分析。
「僕たちを再現しようとしていないことに、とても心が動かされましたね。新しいことをしようとしている。同じアイディアとキャラクターをベースにした、独自の作品です」
世代を超えて今なお愛される『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を再現しようとするのは難しい。ならば、同じエッセンスを持つ新しい作品を制作しようと考えるのは良い判断だと感じられる。そしてマイケルもそう思ったよう。
マイケルは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリメイクについて、「もしまた映画を作るのであれば、マーティ役に女性を起用すべき」だと言い、その理由として「異なる視点は良いでしょう」と話していたことがあった。ミュージカルは映画版と変わらずマーティとドクがメインだが、異なる視点になっているのだろう。
ブロードウェイでドクを演じるのは、イギリスのウエスト・エンドから続投するロジャー・バートだが、マーティを演じる俳優は未定。誰になるのか気になるところ。
(フロントロウ編集部)