1作目を共に作り上げた主演チャドウィック・ボーズマンを失ったライアン・クーグラー監督が、続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に込めた想いを語った。(フロントロウ編集部)

スーパーヒーロー映画の歴史を作った映画、続編がついに公開

 全世界歴代興行収入No.1を記録した映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(https://front-row.jp/_tags/アベンジャーズ』をはじめ、日本でも大ヒットを記録した『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『ソー:ラブ&サンダー』など、観客を熱狂の渦に巻き込み続けているマーベル・スタジオが贈る劇場公開最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が11月11日(金)に日米同時公開となる。

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 祖国である超文明国家ワカンダの“秘密”を守るという使命を果たすため、ワカンダの国王、そしてブラックパンサーというヒーロー、ふたつの顔を持つティ・チャラの活躍が描かれた前作の『ブラックパンサー』。アフリカ大陸に位置する架空の国“ワカンダ”を舞台にした本作には”マーベル・スタジオ最高傑作“の声が相次ぎ、世界中を熱狂させた。他のマーベル作品とも一線を画す存在の本作は、全世界では13億ドルを超える偉業を達成。その勢いは留まることなく、『アイアンマン』や『スパイダーマン』でも成しえなかった、ヒーロー映画としては初となるアカデミー賞作品賞含む7部門にノミネート、3部門の受賞を果たし、エンターテインメント史に残る偉業を成し遂げた。

 世界中がその続編に注目する中、ブラックパンサー/ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが病気のため2020年に他界。闘病中だったチャドウィックは亡くなる1週間前まで続編に挑めると信じていたそうなので、本人にとっても周りにとっても、続編はチャドウィック演じるブラックパンサーありきで考えられていたことがわかる。しかし世界は偉大な俳優を失った。続編では、偉大な王でありヒーロー、ティ・チャラを失ったワカンダが、海の帝国の脅威が迫るなか揺れ動く。

ライアン・クーグラー監督「誰もが納得し、信じられるようなストーリーを伝える」

 多くのファンをはじめ誰もが突然の死を悲しむ中、『ブラックパンサー』を共に作り上げ、俳優として、友人としてかけがえのない存在を失った監督ライアン・クーグラーもまた悲しみに暮れた一人だった。

画像: ライアン・クーグラー監督「誰もが納得し、信じられるようなストーリーを伝える」

 そんな予期せぬ事態に監督は“引退も考えた”というほど心が傷ついたそうだが、チャドウィックの想いも受け継ぎ、並々ならぬ思いでキャスト、制作陣たちと再び肩を組み最新作を制作することを決意。続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を制作することを決めたときの心境について「僕たちがやろうとしたのは、現実的な状況を踏まえて、誰もが納得し、信じられるようなストーリーを伝えることだった」と語る。「その状況とは、僕たちにとって個人的にとても大切な人を亡くしたということだ。そして、彼(チャドウィック)は最初の映画の制作過程でも力を貸してくれた。だから僕たちは、今後どのように前進していくかについて、何が現実的であるかということを決断しないといけなかった」と悲しみを乗り越え前に進もうとした当時の想いを振り返る。

 そんな並々ならぬ思いで制作を進めた最新作の課題は“自分たちが誇れるものを完成させるということ”だったというクーグラー監督。「野心的であり、より多くのことに挑戦していくことは、僕たちにとって目標だった。その野心によって、タロカンを、そしてネイモアの世界を実現することを追求することになった」と、“誇れるものを完成させる”ことを追求した結果、漫画原作最古から登場しファンの間でも話題となっているネイモアの登場を決めたという。ネイモアは海底国を率いる王で、本作ではワカンダに迫る強敵として現れる。予告編では、水中の激しいバトルシーンが公開されており「この映画では、観客はそれらの場所すべてを見たり、その世界を見たりすることができると思う。それは、クリエイティブな面で僕たちにとってもっとも努力を要することだった。でも、とてもやりがいのあることだったと思うよ」と、映画館のスクリーンいっぱいに広がるワカンダVSネイモアの迫力満載の戦いへの期待が高まるコメントをした。

 悲しみを乗り越え、自分たちの誇れる作品を目指し本作を制作した監督は、「僕たちが下したその決断にとても満足しているよ」と自信をのぞかせる。キャスト&制作陣の並々ならぬ熱い思いが詰まった渾身の1作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』をぜひ劇場で目撃してほしい。公開は11月11日(金)から。(フロントロウ編集部)

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