2005年に公開された映画『コンスタンティン』の続編制作が、17年を経て決定。その実現を後押ししたのは、ファンの熱気だったよう。(フロントロウ編集部)

キアヌ・リーブスのコンスタンティンが戻ってくる

 2022年9月に、17年前に公開され、今なお根強い人気を誇る映画『コンスタンティン』の続編制作が発表。主演のキアヌ・リーブスとフランシス・ローレンス監督が続投することもあわせて発表され、ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

 15周年記念で制作陣が再集合したり、キアヌはもう一度演じたいキャラクターとして何度もコンスタンティンの名前をあげていたりした。そして正直に言って、最近では数十年ぶりの続編という作品が多いため、『コンスタンティン』の続編もその流れを受けてのものだと思われたが、じつはある番組の放送がプロジェクト前進のきっかけだったよう。

 ローレンス監督が米Colliderに明かしたところによると、それはトーク番組の『The Late Show(原題)』。2021年12月に、キアヌが番組に出演したのだが、その際に司会者のスティーヴン・コルベアに再度演じたいキャラクターを聞かれ、「『コンスタンティン』のジョン・コンスタンティンを演じたいんだ」と回答。キアヌは続けて、すでに続編制作は掛け合ってきたが実現しなかったとして、「僕はもうトライしたんだよ。トライしたんだ、スティーヴン」悔しさを滲ませていた

画像: キアヌ・リーブスのコンスタンティンが戻ってくる

 しかしスティーヴンによるトーク番組はアメリカで高い人気を誇っており、多くの業界関係者も見ている。そしてその時の観客の様子が、関係者を動かしたよう。監督はこう語る。

 「彼はどのキャラクターをもう一度演じたいかと聞かれて、ジョン・コンスタンティンと答え、観客は大興奮になった。製作側の人間はあれを見て、“お~、待って。たぶんあなたたちは、『コンスタンティン』の続編を作ってみても良いかも”となったんです」

 キアヌの思い、ファンの思いが、続編の実現を導いていたのだ。この時、司会者のスティーヴン・コルベアは、「これを言ったら、誰かが君に(演じることを)頼みにくるからね」とジョークを言っていたが、結果的にどうやらそれは本当だったよう。

 また、コンスタンティンはDCコミックスのキャラクターであり、2005年当時は存在しなかった、DCキャラクターたちの映像作品が1つのユニバースを共有するDCEUが現在は存在すること、DCコミックス、ワーナー・ブラザース、J・J・エイブラムスらの契約が複雑であることなども、なかなか続編の計画が進められない原因の1つだったそうだが、どうにか進められることが可能に。

 『コンスタンティン2』の撮影スケジュールや公開日は未定で、キアヌが他にも多数の作品の制作を進めていることを考えると、そう早く完成にはならないと予想される。しかしこれまで17年待ったファンなら、制作が決定していさえすれば気長に待ってくれるだろう。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.