11月18日公開の映画『ザ・メニュー』のアニャ・テイラー=ジョイとニコラス・ホルトにフロントロウ編集部がインタビュー。高級グルメ業界を笑いとサスペンスのスパイスで描いた映画にちなんで日本食の話になると、アニャからは、日本のファンにとっては大発表と言える告白が!

高級レストランでの“死ぬほど”美味しいディナー

画像1: 高級レストランでの“死ぬほど”美味しいディナー

 映画『ザ・メニュー』は、“超高級グルメ”の世界を舞台にしたスタイリッシュ・ブラックコメディ・サスペンス。映画は、有名シェフのスローヴィク(レイフ・ファインズ)が振る舞う極上のメニューを食べるために5組のゲストが高級レストランに到着するところから始まり、アニャ・テイラー=ジョイニコラス・ホルトは、そんなレストランを一緒に訪れるタイラーとマーゴを演じる。

 “スタイリッシュ・ブラックコメディ・サスペンス”なんて初めて聞いた人も多いかもしれないが、ニコラス自身、脚本を読んだときには「ほかにない作品になるポテンシャル」を持つユニークな作品だと感じたという。自身が演じるタイラーとアニャ演じるマーゴの関係性の発展には注視してほしいそうで、「最初はデートで来た不思議なカップルに見えるのですが、実はそうでもないことが次第に分かり、ところどころにヒントも隠されている。そして、本質が明らかになっていく」と2人について説明。「恐ろしい夜へと徐々に発展していく、面白くて、ひねくれている作品です」と付け加えた。

画像2: 高級レストランでの“死ぬほど”美味しいディナー

7週間ぶっ通しの「アドリブ三昧」は楽しくも大変でもあった

 物語がユニークに展開していく『ザ・メニュー』を監督したのは、富裕層の権力争いをテーマにしたドラマ『メディア王〜華麗なる一族〜』をエミー賞常連作品にしたマーク・マイロッド。マイロッド監督は俳優たちのアドリブを推奨したそうだが、アニャは、そんななかで監督の独特な演技指導法があったと明かす。「マークはある素晴らしいことをするんです。『君はカメラに映るかもしれないからね』と言ってくるんです。それでカメラが回り続けるので、すべてのテイクで演技モードに入っていたし、テイクごとに違う演技をしました。俳優として一切の制限がなく、自由を感じられましたね」

画像1: 7週間ぶっ通しの「アドリブ三昧」は楽しくも大変でもあった
画像2: 7週間ぶっ通しの「アドリブ三昧」は楽しくも大変でもあった

 撮影は約7週間続いたため、アドリブが多い現場はプレッシャーも多かったのではないだろうか? これについては、楽しくもあり難しくもあったと2人は声を揃えた。

 「撮影は演劇一座のようで、お互いが役を発展させていくのを見るのは本当に楽しかった」とニコラスが言うと、アニャも、「みんな素晴らしい人ばかりで、最初から意気投合しました。誰かがクロースアップの撮影をしたときは、テイクが終わったあとにみんなで拍手喝采を贈ったりしていましたね。私たち自身もオーディエンスだったのです」と同意。ただ、ニコラスが「何日も、何時間にも及ぶアドリブ」に言及すると、2人の間では思い出すかのように笑いが起こった。

 「最初はアイディアや考えが色々あるから楽なんですよね。流れに合わせできるし。でも何日か経つと考えが尽きてくる(笑)」とその苦労を語ったニコラス。そんななか、アニャはニコラスを褒めてあげたいことがあると明かし。「タイラー役として全部完食していたよね。何度テイクを重ねてもずっときちんと食べ続けていた。あれはヘラクレス級の努力がいったと思うから敬意を見せたいと思う」

ベジタリアンのアニャ、4年後に日本にプチ移住!?

 映画のテーマのひとつである“食”に合わせて、フロントロウ編集部では最後に2人に、「日本で行ってみたいレストランまたは挑戦してみたい食品はありますか?」と質問してみたところ、ニコラスからは、人間国宝の寿司職人が寿司を握る「すきやばし次郎」に行きたいという声が。なんでも、同店を主人公にした米ドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』を観たのだそう。

 そして次はアニャ。「私はベジタリアンだから、実は日本料理をよく食べるの。日本料理はベジタリアンである私にとって食べられるものがたくさんあるから」と明かすと、日本料理のなかでも、汁物であるみそ汁は撮影現場でも飲んでいると告白。「みそ汁が大大大好きで1日1杯は飲んでいる」と明かすと、ニコラスも「そうなの!?」と驚いた様子。するとアニャは、「本当だよ! 撮影現場では私の愛飲品なんだから。ストレスを感じたり落ち着きたかったりするときはみそ汁を飲むの。そして、本当に効くんだから!」と、ニコラスにみそ汁の効果を力説していた。

 さらにジャパントークは続き、2014年に映画『ロスト・エモーション』の製作発表記者会見のために来日しているニコラスと違って来日経験がないアニャは、「日本には行ったことがないけど、死ぬほど行きたい!心から行きたい! 実は夢があって、4年後、どんなことをしていてもとりあえず1年オフを取りたくて、そのうちの2~3ヵ月は日本で過ごしたいと思っているんです」と、日本のファンにとっては大発表と言える夢を明かした。

 「おしゃれな料理は好き」だというアニャと、「食べるのが大好き」だというニコラス。ぜひ2人とも、来日や憧れの寿司レストランでの食事という願いを実現させてほしいと思う。そしてファンにはぜひ、『ザ・メニュー』で2人のユーモアとスリルにあふれた演技を楽しんでもらいたい。『ザ・メニュー』は11月18日(金)全国ロードショー。(フロントロウ編集部)

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