ウィリアム皇太子はW杯でイングランドとウェールズのどっちを応援?
イギリス王室のウィリアム皇太子は今、もうまもなく開幕するサッカーのワールドカップ「FIFAワールドカップカタール2022」で、イングランドとウェールズのどちらを応援するか究極の2択を迫られている。
イングランド・サッカー協会の会長を務めているウィリアム皇太子は、いわばイングランドのサッカー界のトップ。2021年の欧州選手権では息子のジョージ王子を連れてイングランド対イタリアの決勝戦を観戦したほか、数日前、ワールドカップを目前に控えたイングランド代表のセレモニーにサプライズゲストとして登場し、選手たちを激励した。
しかし、エリザベス女王が逝去し、父チャールズ国王から「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を引き継いだ今、相反する利害関係を抱えている。
しかも、カタールW杯ではイングランドとウェールズは同じグループBに入っていて、11月29日に対戦することになっている。ぶっちゃけウィリアム皇太子はどちらのチームを応援するのか? 現地時間11月16日にウェールズの首都カーディフを訪問したウィリアム皇太子は、そこでこう語った。
「どちらも応援しています。サッカーはイングランドを応援していますが、ラグビーはウェールズを応援しています。私が子どもの頃、ウェールズはトーナメントを突破できませんでした。ワールドカップに出場することはとても大きなことです。なので、私は最後までウェールズを応援します」
場所がウェールズだったこともあり、若干ウェールズ寄りにも聞こえるがウィリアム皇太子が出した答えは「両方」。
On supporting England or Wales Prince William said: On football: “I support both. I support England more in the football but Wales in the rugby. When I was growing up Wales didn’t get through to the tournaments but I will be supporting them all the way through the process...” pic.twitter.com/mhZNQwFS3w
— Will Hayward (@WillHayCardiff) November 16, 2022
なお、双方のファンにとってかなり重大かつセンシティブな話題ということもあり、ウィリアム皇太子はウェールズのエリン・ジョーンズ議長と面会した際にも、「当然のことながら、両方を応援しています。私はかなり小さい頃からイングランドを応援してきました。でも、ラグビーはウェールズを応援しています。それが私なりの方法です。ラグビーではイングランドよりウェールズを率先して応援しているので、どこに所属するか慎重にならざるを得ませんね。いきなりイングランドを捨ててウェールズを応援したら、スポーツ精神に反するのではという心配もあります。だからどちらかを選ぶことはできません。ワールドカップの決勝戦がイングランド対ウェールズになったら最高ですね」と、イングランドとウェールズの両方にかなり気を使ったコメントをしていた。(フロントロウ編集部)