身長170センチの俳優トム・クルーズが、“身長が足りない”という理由で降板することとなった主演シリーズとは?(フロントロウ編集部)

身長170センチのトム・クルーズが身長を理由に降板した作品

 『トップガン』の約36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』が2022年を代表する大ヒットとなり、例に漏れず同作でもほとんどのスタントを自らこなすなど、名俳優ぶりを改めて世界に示したトム・クルーズ

画像1: 身長170センチのトム・クルーズが身長を理由に降板した作品

 ジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でケイト・ウィンスレットに破られるまで、ハリウッドにおける水中で息を止めて行なう撮影の最長記録を保持するなど、撮影にとことん向き合うことで知られるトムだが、かつて、等身大の演技ではカバーしきれない身長を理由に作品を降板したことがあった。

 その作品とは、2012年に1作目『アウトロー』が公開された、リー・チャイルドによるベストセラーシリーズを原作とした『ジャック・リーチャー』シリーズ。

画像2: 身長170センチのトム・クルーズが身長を理由に降板した作品

 トムは『アウトロー』で主演のジャック・リーチャー役に抜擢されると、2016年に公開された続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』でも主演を務めたが、その後、降板に。2022年2月よりAmazonプライム・ビデオで同じくリー・チャイルドによる同シリーズを原作としたドラマ『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』が配信されたが、アラン・リッチソンが主人公ジャック・リーチャーを演じた。

トム・クルーズが『ジャック・リーチャー』シリーズを降板した理由

 原作の小説ではジャック・リーチャーは195cmの高身長という設定である一方で、トムの身長は170センチ。映画化が決まり、トムが主演することが発表された際には、トムの身長を懸念する声がファンの間であがったことも。原作者のリーは2018年に英BBCとのインタビューで、トムが降板する理由について「読者が正しかった。リーチャーの体格は非常に重要であり、彼が彼であるための大きな要素なのです」と説明。トムの人柄に賛辞を送りつつも、降板は身長差が理由だとした。

画像: トム・クルーズが『ジャック・リーチャー』シリーズを降板した理由

 一方、ストイックなまでにキャラクターを忠実に演じることで知られるトムも、『アウトロー』が公開された当時、自身とキャラクターの身長差をめぐる議論に懸念を示したことがあった。トムは2011年に行なった英Empireとのインタビューで、「まず言えるのは、僕はこの件に関しては繊細だということです」と、身長についての議論に繊細になっているとした上で、次のように語っていた。

 「これはリーの原作であり、リーのキャラクターです。彼がお墨付きをくれたことが、僕に前を向かせてくれました。もし彼がそうしてくれていなければ、僕はやらなかったでしょう」。

 トムによれば、同作のオーディションにはリーも参加していたそうで、そのリーから合格をもらっていたという。25センチある身長差を演技力でカバーしてしまえるところはさすがトムといったところだが、原作に忠実であることを求める声には敵わなかったよう。(フロントロウ編集部)

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