ゴールデン・グローブ賞は1回の開催に20億円前後かかる
毎年1月初めに開催され、1~3月のアワードシーズンを幕開ける存在として認知されているゴールデン・グローブ賞。ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)によって映画とテレビにおける功労者が称えられる本イベントではお酒もふるまわれ、アカデミー賞よりもエンタメ性が高いアワードとして知られている。
ゴールデン・グローブ賞は明らかにしていないが、英The Guardianの算出によると、一回の開催費用は推定100~200万ドル(約13億円~27億円)。セレブが歩くレッドカーペットはカーペット代だけで300万円前後が、そこを歩くセレブを守るセキュリティには3,000万円以上がかかると言われている。
関係者がレッドカーペット事情を明かす
ゴールデン・グローブ賞のYouTubeで設営スタッフが明かしたところによると、レッドカーペットの設営にかかる時間は6~8時間。一番の大敵は「天気」だそうで、雨が降ると作業そのものが大変になるほか、カーペットを雨から守って美しい状態でキープする必要も出てくるため、スタッフが一番気を揉むのはそこなのだそう。
そして撤去には2~3時間がかかるのだが、じつはこの撤去作業、最後のゲストが会場内に入った瞬間から始まっていた!
ゴールデン・グローブ賞の本番が始まるのは、17時~18時のあいだ。開催時間は約3時間のため、ゲストがある程度帰るのを待って、そこから2~3時間の作業を始めたら、スタッフの帰宅時間は深夜を過ぎてしまう。
なので、じつは会場内で司会者がジョークを飛ばし、受賞者たちが感動の受賞スピーチをしているあいだ、会場外では数十人のスタッフたちがレッドカーペットをバリバリと剝がしているのだ。
わずか1時間前後セレブたちが歩くためだけにカーペットに数百万円をかけるとはさすがハリウッド。そして終わったら速攻で撤収。ハリウッドでは映画のセットのように何でも表だけは豪華、というジョークがよく言われるが、レッドカーペット事情もハリウッドらしかった。
(フロントロウ編集部)