第65回グラミー賞授賞式が行なわれて、すべての賞の受賞結果が出揃った。蓋を開けてみれば、大本命と見られていたビヨンセもアデルも主要部門は受賞せずという結果に終わった今年のグラミー賞の受賞結果は?(フロントロウ編集部)

年間最優秀アルバム賞はハリー・スタイルズの手に

 日本時間2月6日に第65回グラミー賞授賞式が行なわれて、最多となる9部門にノミネートされていたビヨンセが最優秀トラディショナル・R&B・ヴォーカル・パフォーマンス賞(「PLASTIC OFF THE SOFA」)と最優秀ダンス・レコーディング賞(「BREAK MY SOUL」)、最優秀R&Bソング賞(「CUFF IT」)、最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞(『ルネッサンス』)の4部門を受賞して、通算受賞数を32に伸ばして、史上最多受賞という歴史的な快挙を達成した。

画像1: 年間最優秀アルバム賞はハリー・スタイルズの手に

 一方で、最優秀新人賞をのぞく主要部門の3つにノミネートされて、念願の年間最優秀アルバム賞の初受賞を期待されていたビヨンセ。2017年にも主要部門を争ったアデルとともに、今年は“どちらが主要部門を受賞するのか?”が大きなトピックになっていたが、蓋を開けてみれば、今年はビヨンセもアデルも主要部門は受賞せず。ビヨンセにとっては、またしても年間最優秀アルバム賞を逃す結果となった。

画像: 合計7部門にノミネートされていたアデルは、今年は最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞の1部門を受賞した。

合計7部門にノミネートされていたアデルは、今年は最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞の1部門を受賞した。

 そして、ビヨンセやアデルらをしのいで主要3部門を受賞したのは、それぞれ3人のアーティストたち。今年の授賞式で最後に発表された年間最優秀アルバム賞をハリー・スタイルズが『ハリーズ・ハウス』で受賞したほか、リゾが「About Damn Time」で年間最優秀レコード賞を、ボニー・レイットが「Just Like That」で年間最優秀楽曲賞を受賞した。

 アデルorビヨンセが取るのではと多くが予想していたなかでの受賞結果に、年間最優秀楽曲賞を受賞したボニー本人も驚きの表情を浮かべていたことが話題になったほか、リゾは受賞スピーチのなかでビヨンセをトリビュート。「5年生の時に学校をサボってあなたのパフォーマンスを観に行きました」と告白したリゾは、「あなたは私の人生を変えたんです。あなたがゴスペルのメドレーを歌ったとき、『私も自分の音楽で人々にこういう風に感じてもらいたい』と私に思わせてくれませてくれました。心から感謝しています。間違いなく、あなたは私たちの人生における掛け替えのないアーティストです」とビヨンセに感謝を伝えた。

画像2: 年間最優秀アルバム賞はハリー・スタイルズの手に

 また、ワン・ダイレクションのメンバーとして初めてグラミー賞の主要部門を制することとなったハリーは受賞スピーチで、「僕はこのカテゴリーにノミネートされたアーティストの全員からインスピレーションを受けてきました。人生におけるあらゆる時期に、このカテゴリーの全員の音楽を1人でいるときに聴いていました」と、共にノミネートされていたアーティストたちを称えた上で、「これは僕のような人間が頻繁に経験できることではありません。本当に嬉しいです。ありがとうございます」と伝えた。

画像3: 年間最優秀アルバム賞はハリー・スタイルズの手に

 そして、マネスキンやウェット・レッグ、アニッタ、ラトーらがノミネートされて、“本命はいない”と目されていたほど拮抗していたと見られていた最優秀新人賞は、現在23歳のジャズ・シンガーであるサマラ・ジョイが受賞。彼女は今年、史上最年少で最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞も受賞しており、期待のジャズ・シンガーとして2つのトロフィーを持ち帰ることとなった。

画像4: 年間最優秀アルバム賞はハリー・スタイルズの手に

 ちなみに、コールドプレイとの「My Universe」などで3部門にノミネートされて、今年こそ初受賞が期待されていたBTSは残念ながら今年も受賞ならず。彼らがノミネートされていた部門のうちの1つである最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)は、サム・スミスとキム・ペトラスの「Unholy」が受賞。キムはトランスジェンダー女性として初めて同賞を受賞して、歴史を打ち立てた。(フロントロウ編集部)

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