2023年のアカデミー賞授賞式では危機管理チームを採用
2022年のアカデミー賞授賞式で、プレゼンターとして登場したコメディアンのクリス・ロックのジョークに激怒した俳優のウィル・スミスが、ステージに上がってクリスをビンタする騒動が起きたことを受けて、2023年の授賞式でまた同じようなことが起こった場合に迅速かつ適切な対応をするために危機管理チームを採用したことがわかった。
その後、ウィルは騒動の責任を取って、アカデミー賞を主催するハリウッドの映画芸術科学アカデミーを退会。さらに、映画芸術科学アカデミーはウィルに対し、この先10年間、アカデミー賞授賞式を含む同団体主催のイベントへの出入りを禁止することを発表した。
アカデミー賞にとっては初の試みで、米Timeの取材に応じた映画芸術科学アカデミーのCEOであるビル・クレイマー氏は、危機管理チームを雇ったことを認めると同時に、「私たちは、多くのシナリオを想定してきました。ですから、今すぐには予想できないことでも、万が一に備えて計画を立てておくことが、私たちの願いです。昨年のことがあって、アカデミー賞ではさまざまなことが起こり得るということを身をもって知りました。(中略)何も起きないことを祈るばかりですが、私たちにはすでに修正可能な枠組みがあります」と語っている。