フロントロウ編集部が、4月14日に劇場公開される映画『ハロウィン THE END』に出演するジェイミー・リー・カーティスに取材。ジェイミーと言えば、第95回アカデミー賞でキャリア初のアカデミー賞を受賞したばかり。取り立てホヤホヤのオスカー像は今どうしている?
1978年『ハロウィン』で映画デビュー、2022年『エブエブ』でオスカー初受賞
第95回アカデミー賞にて、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でキャリア初のアカデミー賞となる助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティス。
そんな彼女の映画デビュー作と言えば、約33万ドルの制作費が約5,000万ドルのメガヒットへと化けて、ホラー映画の金字塔として今なお愛され続ける『ハロウィン』。ジェイミーは、マイケル・マイヤーズと死闘を繰り広げるローリー・ストロード役で、ホラー映画を代表する女優を指す“スクリーム・クイーン”の異名で呼ばれるようになった。そんな『ハロウィン』シリーズが、4月14日に全国公開される最終章『ハロウィン THE END』でついに完結する。

『ハロウィン THE END』4月14日全国公開 Ⓒ2022 UNIVERSAL STUDIOS
『ハロウィン』シリーズはジェイミーのキャリアを代表する作品なだけに、第95回アカデミー賞での受賞スピーチでジェイミーの頭によぎったのも、『ハロウィン』シリーズやローリー・ストロードのことだったという。ジェイミーはフロントロウ編集部にこう明かした。
「(名前を呼ばれて)ショックと感無量な気持ちのなか、自分のこれまでを振り返りました。自分の家族、自分のファン、私に映画のキャリアをくれた人々。ローリー・ストロードを応援することに人生を捧げ、私に44年ものあいだ職を与えてくれた人々。彼らの存在をあそこで認識することが重要でした。私がひとりで成し遂げたことだとは一瞬たりとも思っていません。これは、映画を愛して私を支えてくれたファンが成し遂げたことなのです。だからあの瞬間、彼らの存在に触れたかった。これが私の正直な気持ちです」

第95回アカデミー賞の受賞スピーチでは、「私たちは一緒にオスカーを受賞したのです」とファンや仲間にシャウトした。
オスカー像、すでに『エブエブ』の三つ目仕様に変わっていた!
この日、自宅のオフィスと思われる部屋からフロントロウ編集部とのZoomインタビューに応えてくれたジェイミー・リー・カーティス。

部屋には、アカデミー賞を受賞することになった、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(以下エブエブ)』に関連するアイテムがちらほら見えていたのだが、ジェイミーは、「少しずつ、(『エブエブ』で演じた)ディアドラ・ボーベアドラに関するアイテムが増えています。例えば、このグーグリー・アイ(ギョロ目)が着いた財布は友人にもらったもので」と語りながら、部屋にあるギョロ目グッズを見せてくれた。
そこで思わず気になって、「オスカー像をギョロ目にする予定はありますか?」と聞いてみると、ジェイミーがオスカー像の顔をカメラ画面に近づけてくれて…おでこにギョロ目がついている! 『エブエブで』ミシェル・ヨーが演じたエヴリンのように、おでこにギョロ目をつけて三つ目になったオスカー像。よくそんなに小さなギョロ目を見つけましたねと感心するが、三つ目のオスカー像を見せるジェイミーは満足げににんまり笑っていた。
オスカー像はどこに置く予定?
そんなオスカー像と言えば、トイレに置く人もいれば金庫に保管している人もいてと、置く場所がよく話題になる。ジェイミーは今後、どこか特別な場所にオスカー像を置く予定なのだろうか?
「正直言って、私はそういうタイプではないので、家のなかに“飾る”予定はないです。今日はたまたまこのカウンターの上にあったってくらいで」とあっさり。
ジェイミーいわく、当初は『エブエブ』のアクション・フィギュアなどを置いていたそうだが、今唯一きちんと飾っているのは、『エブエブ』の石のシーンを収めた写真だそう。
「唯一残したのが、壁に飾られている、石のユニバースのシーンが写っている写真です。私はSXSWで初めて映画を観たのですが、この石が出てきて、『ファック』って言って、『ハハハハハハ』と言った瞬間…(監督の)ダニエルズに言ったんです。このフレームをちょうだいと。そして彼らがこれを送ってくれた」
オスカー俳優となった今年、映画のキャリアをスタートさせたシリーズを『ハロウィン THE END』で完結させるジェイミー・リー・カーティス。シリーズ終焉に対する気持ちなどを語ったインタビュー本編は後日掲載する。(フロントロウ編集部)