ヘンリー王子が妻メーガン妃との関係を「引き裂こうとしている」と非難した。(フロントロウ編集部)

ヘンリー王子がメディアに結婚生活を台無しにされることを危惧

 違法な手段で個人情報を“盗まれた”として英The Daily Mirrorの発行元を訴えたイギリス王室のヘンリー王子が、裁判所に提出した55ページに及ぶ陳述書のなかで、メディアとの付き合いのなかでこれまでに最も苦労したことのひとつが恋愛面であると明かした。

 「私が誰かと交際するたびに、(メディアは)その詳細を熱心に報じます。そして、すぐに可能なかぎり負担をかけ、不信感を煽り、関係を引き裂こうとしてくるのです。この歪んだ目的は、結婚した今でも追求され続けています。私は自分の恋愛関係の内面的で私的な詳細が、社会の幸福や国の運営に関係し、それゆえに公益になるとは到底思えません」

画像: ヘンリー王子がメディアに結婚生活を台無しにされることを危惧

 ヘンリー王子は今回の裁判で、元恋人のチェルシー・ダービーと破局したのは、一部のタブロイド紙がプライベートな会話を流出させたり、旅行先にまで押しかけてきたりしたことなどが原因だと主張しており、結婚してもなお、あることないこと書き立てて妻であるメーガン妃との夫婦関係を破綻させようとしていると非難した。

 実際、ここ最近、複数のメディアがヘンリー王子とメーガン妃の結婚生活に関する真偽不明のネガティブな情報をこぞって伝えている。たとえば、イギリスのテレビ局GB Newsはヘンリー王子とメーガン妃の離婚危機に関する特集を組み、信頼できる情報筋の話として、かつてヘンリー王子の母ダイアナ元妃に執事として支えていたポール・バレル氏の“ヘンリー王子は子どもたちのためだけに結婚生活を続けている”という証言や、ダイアナ元妃の友人で王室専門ジャーナリストのレディ・コリン・キャンベルの“ヘンリー王子が数ヵ月前に数人の離婚専門の弁護士に接触した”という証言を紹介。そして、後日、その内容を他のメディアも一斉に報じた。

 なお、2022年1月に設立されたばかりのGB Newsは、コロナに関する嘘情報を発信したなどとしてすでに英Ofcom(放送通信庁)から複数回にわたり調査を受けるなど、国内で批判が多いテレビ局として知られる。

 ちなみに、ヘンリー王子は、2020年3月末をもって王室を離脱した原因もメディアによる過剰で悪意ある報道にあるとして、「タブロイド紙が私生活のあらゆる面に侵入し、憎悪を煽り、嫌がらせをし続けたことが大きな原因であり、私たちの精神衛生やウェルビーイング(心身と社会的な健康と幸福)に壊滅的な影響を与えたのです。また、私たちは息子(アーチー王子)の安全や安心についても非常に心配していました」と陳述書のなかで述べている。(フロントロウ編集部)

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