「ベガスのオクタゴンにて」
ツイッター社のイーロン・マスク氏がフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏に対して、「彼がその気ならケージファイトしてもいいよ」とツイートしたことに対し、ザッカーバーグ氏がフェイスブック社の所有するインスタグラムのストーリーで「(ケージファイトの)場所を教えて」と投稿して、マスク氏が「ベガスのオクタゴンにて」と返信したことで、にわかに持ち上がったマスクVSザッカーバーグの対決。
その後メタ社の広報が、「みなさんが知っている内容のとおりですよ」と、ザッカーバーグ氏は本気であることを示唆したことで、SNSは盛り上がりを見せている。
そもそも、今回のやり取りの発端は、あるツイッターユーザーが投稿した「メタ社がツイッターのライバルとなる“THREADS”をリリースへ」という内容にマスク氏が「地球は、他の選択肢は一切なく、すべてがザックの支配下に置かれるのを心待ちにしているはずだよ」と反応したのがきっかけ。それに別のユーザーが「気を付けたほうがいいよ。彼は今や柔術に長けているらしいからね」と冗談で返すと、マスク氏が「彼がその気ならケージファイトしてもいいよ」と返答した。
このユーザーが言うとおり、ザッカーバーグ氏は近年柔術に目覚め、師匠はなんと、かつてアメリカン・キックボクシング・アカデミーのブラジリアン柔術ヘッドコーチだったデイブ・カマリロ。彼のもとでブラジリアン柔術のトレーニングを受け、試合でメダルも獲得している。
一方、マスク氏は過去にポッドキャスト番組『FULL SEND』で、「私には“ザ・ウォーラス(意味:ザ・セイウチ)”という技がある。君の上に乗っかって寝そべるという技だ。そうしたら(重くて)君はもう逃れられない」と、自分の体重をネタにした“必殺技”を明かしていた。
マスク氏はその後、大きな体をひっくり返してうねうねと動くセイウチの動画をツイートするなどして楽しんでいるようだが、本気なのかどうかはまだ不明。マスク氏はツイッターでユーザーとジョークか本当か分からない投稿をよくしているため、現時点では冗談であるということもありえる。
ちなみにオクタゴンと言えば、ラスベガスに本拠地を置く米総合格闘技団体UFCが使用する八角形の試合場。金網で囲まれていることから、試合はケージファイトと呼ばれることもある。過去最高額の収益を生み出したオクタゴンでの試合は、UFC229のカビブ・ヌルマゴメドフ対コナー・マクレガー戦。ペイ・パー・ビュー視聴者数240万人、売上1億8000万ドル(当時のレートで約255億円)を記録した。