キット・コナーがカミングアウトしたことへの思いを語る
一部のファンの行き過ぎた詮索行為によって、自身のセクシュアリティをカミングアウトすることを余儀なくされた俳優のキット・コナーが、カミングアウトすることを“強要”されたとは思っていないが、できれば別の方法がよかったと思っていることを英Vogueのインタビューで明かした。
フロントロウでお伝えしたが、昨年、キットは自身のセクシュアリティに関する憶測が異常なまでに加熱していることを受けて、「僕はバイです。18歳にカミングアウトを強要するとはなんとおめでたいことなんでしょう。ドラマの趣旨をちゃんと理解していない人がいるみたいですね」とツイッターに投稿してカミングアウトした。
あれから約半年。キットは、カミングアウトするよう世間から圧力をかけられたことについて、「あのときの僕はまだ話す準備ができていないように感じていたんです。怒ってはいません。ただ、その状況に少しがっかりしました」、「僕はこの業界にそこそこ長くいるので、人々のなかに『まあ、彼なら耐えられるだろう』という認識があったように思います」と言うと、こう続けた。
「『強要された』というのは適切な言葉ではないかもしれません。でも、できれば別の方法がよかったと思っています。(世間からの詮索がなかったら)カミングアウトしていたかどうかもわかりません。けれど、後悔はしていません。むしろ色々な意味で力が湧いてきました」
ちなみに、ニックを演じる前から理解していたという自身の性的指向については、「僕にとってはとても自然な流れで、『ああ、クソッ!』みたいな瞬間はありませんでした。徐々に明白になっていった感じです」と語っている。
ただし、自分がLGBTQ +のどのカテゴリーに位置するのかという点で内面的な葛藤があったそうで、「自分はゲイにしてはストレートすぎるし、ストレートにしてはゲイすぎる。だから、『どこに座ればいいんだろう?』みたいな感じでした。でも、今は自分自身に対してずっと安心感があります」と付け加えた。