ドウェイン・ジョンソンが俳優組合に莫大な寄付
映画『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』シリーズなどの出演作で知られる俳優のドウェイン・ジョンソンが、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)の基金に莫大な寄付を行なっていたことがわかった。
フロントロウでお伝えしたが、アメリカの俳優・アナウンサー・俳優・声優・ネットインフルエンサーなど16万人が加入する俳優組合であるSAG-AFTRAが、日本時間7月14日16:00よりストライキを開始した。
SAG-AFTRAは、パラマウントやディズニー、ワーナー・ブラザースなどが加入する映画製作者協会(AMPTP)との新契約にあたり、最低賃金率の引き上げや、福利厚生制度への拠出増、インフレなどによる収入減からの保護など複数のことを求めているが、最も焦点が当たっているのは、再放送料の増額とAIの規制。組合に所属する俳優は、ストライキ中は映画やドラマの撮影はもちろんのこと、作品のPRを目的とした宣伝活動、オーディションを受けることも禁止されているため、ストライキが長引けば映画の興行や現在制作中の映画・ドラマにも影響が及ぶことになる。
ドウェインほどのスター俳優ともなれば、ストライキ中に仕事ができなくても生活に困ることはないが、組合に属する多くの俳優にとっては、たとえ短期間であっても収入を断たれることは死活問題。そこで、経済的に困窮する組合員たちを支援するため、全米映画俳優組合基金が寄付を募ったところ、早速、ドウェインのチームから“協力したい”という連絡があったという。
ドウェインが寄付した正確な額は明らかにされていないが、全米映画俳優組合基金のエグゼクティブディレクターを務めるシド・ウィルソン氏が米Varietyに語った話によると、「個人から一度に受け取った寄付金としてはこれまでで最大の額」だそうで、Varieyは「7桁(=億単位)」だと伝えている。ウィルソン氏は7,000人から10,000人の組合員が支援を必要とすると見積もっていて、今回のドウェインの寄付によって、何千人もの俳優が救われる可能性があるそう。