髪にやさしいケアをするために、あえて髪を自然乾燥させている人もいるかもしれないけれど、じつはそれ逆効果かも。自然乾燥のデメリットと髪が痛みにくいドライヤーの使い方を専門家がアドバイス。(フロントロウ編集部)

「自然乾燥」と「ドライヤー」、どっちが正解?

 シャワーを浴びてタオルドライした後に、髪を濡れたまま放置して乾かす「自然乾燥」。熱によるダメージや、ヘアカラーの色落ちを防ぐ効果があるとされているけれど、じつはメリット以上にデメリットのほうが大きいと専門家たちは言う。

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 髪の専門家が自然乾燥をオススメしない最も大きな理由は、キューティクルにダメージを与えるところ。

 英ヘアケアブランドNizoralの代表でトリコロジスト(頭皮管理専門家)のステファニー・セイ氏によると、髪の一番外側を覆っているキューティクルには、濡れると開き乾くと締まるという性質があるそう。そのため、髪を濡れたまま放置すると、キューティクルが締まらず、髪内部から水分や成分が抜けると英Glamourで説明。

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 また、セイ氏は「髪を長時間濡れたままにしておくと、過度のむくみによる髪へのダメージである“水分疲労”の原因にもなります」と発言。髪が濡れている状態が長ければ長いほど、水分で膨らんでタンパク質や皮質に圧力がかかり、キューティクルが傷みやすくなるそう。

 さらに、髪は濡れた状態から乾くときにしっかりクセがつくという性質(水素結合)があるため、髪を濡れたまま放置すると、うねり広がりが目立ちやすくなる可能性もあると指摘した。

ドライヤーで髪を傷めないためには?

 とはいえ、ドライヤーによる熱ダメージが気になるという人もなかにはいるはず。そこで今回は髪のダメージを最小限に抑えるコツをご紹介。

1.しっかり髪の水分を取り除く

 ドライヤーで髪を傷めないためには、髪を乾かす前にしっかりと髪の水分を取り除くのがポイント。ただし、タオルで力任せにゴシゴシと拭くことはNG。

画像: 1.しっかり髪の水分を取り除く

 ヘアスタイリストでGHDアンバサダーのサマンサ・キュージックは、 「タオルでゴシゴシと拭いてしまうと摩擦でキューティクルが傷みやすいだけでなく、うねりやクセを目立たせる可能性もあります」と忠告。髪を効率よく乾かしたいなら、水分の吸収率が高い「古いTシャツ」や「マイクロファイバー製のヘアラップ」などを活用すると良いとアドバイスした。

2.洗い流さないトリートメントを使う

 ドライヤーの熱から髪を守ってくれる「洗い流さないトリートメント」を使うのもオススメ。

画像: 2.洗い流さないトリートメントを使う

 イギリスの毛髪専門家で皮膚科医のシャロン・ウォン博士は、「洗い流さないトリートメントのような保湿製品は、ドライヤーで乾燥段階に入る前にダメージを防ぐのに役立ちます」とコメント。ほかにも、定期的にヘアマスクやヘアパックで集中ケアするのも効果的だとも付け加えた。

 自然乾燥は髪にダメージを与えるだけでなく、頭皮の乾燥や血行悪化の原因になることも。近年は、短い時間で髪が乾く風力の強いドライヤーも発売されているので、上手に活用して美髪をキープしてみては。

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