ストライキで秋からの仕事が白紙に
アメリカの俳優組合と脚本家組合のストライキですべての製作やプロモーションがストップしているハリウッド。いつまで続くか分からない状況のなか、ドラマ『POSE/ポーズ』などで知られるビリー・ポーターが英Evening Standardとのインタビューで経済的な苦境について明かした。
「家を売らなければなりません。なぜなら我々は今ストライキ中で、ストライキが続く限りいつ(仕事に)戻れるかも分からないですから」と明かしたビリーは、自身はまだ一案件ごとに大金を稼ぐような俳優ではないと認めたうえで、「大金を稼いでいないアーティストはひとつひとつの支払いで食いつないで生活しています。私は9月から新しい映画とテレビ番組に出演する予定でしたが、(ストライキの影響で)まだ何も動き出していません。だから『アパートを売らなければならなくなるまで飢えさせてやる』と言ってた人に私は言いたい。あなたはすでに私を飢えさせている」と続けた。
この「アパートを〜」という話は、俳優組合のストライキが始まった当初に、ハリウッドの映画会社の重役が匿名で米Deadlineに語った、「組合員がアパートや家を失い始めるまで事態を長引かせる」という発言のこと。
ビリーは俳優活動については一時的に中断しているが、音楽活動の方は進めているようで、5thアルバム『The Black Mona Lisa』のリリースに向けて動いているという。