子役出身で、ローティーンの頃から性的な視線を向けられてきたナタリー・ポートマンが、子どもたちが芸能界に入ることを「すすめない」と語った。(フロントロウ編集部)

ナタリー・ポートマンが子どもの芸能活動に反対する理由

 『スター・ウォーズ』シリーズのパドメ・アミダラ役や『ソー』シリーズのジェーン・フォスター役で知られ、2010年に『ブラック・スワン』でアカデミー主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンが、子どもは芸能活動をするべきではないと考えていることを米Varietyのインタビューで明かした。

 プライベートで2児の母であるナタリーは、“自分の子どもたちに芸能界に入ることをすすめるか”という質問に「若い人たちにこの仕事に就くことをすすめません。あくまでも、子どもたちにはという意味です」と答えると、こう続けた。

 「私が危害を受けなかったのは、運が良かったからだと思っています。あと、とても過保護で素晴らしい両親のおかげでもあります。子どもの頃は嫌でも、大人になるとありがたく感じるものです。悪い話を聞きすぎたので、子どもたちがこの業界に入るべきだとは思いません。(MeToo運動などがきっかけで)ここ数年間、さまざまな議論が交わされていることや、それによって人々がこの問題を意識するようになり、注意深くなったことはわかっています。でも、私はそもそも子どもは働くべきではないと考えています。子どもたちは遊んで学校に行くべきだと思います」

画像: ナタリー・ポートマンが子どもの芸能活動に反対する理由

  12歳で出演したリュック・ベッソン監督の映画『レオン』でスクリーンデビューを飾ったナタリーは、周囲の大人やメディアにロリータ・コンプレックス(※大人が10代前半くらいの少女を執着的に愛すること)の象徴的存在としてもてはやされ、子どものうちから性の対象として見られた苦悩をたびたび口にしてきた。

 2018年のウィメンズマーチでは、「『レオン』が公開されたとき(※ナタリーは当時13歳)、自分の作品に対する人々の反応を聞くのを心待ちにしていました。でも、ドキドキしながら開けた初めてのファンレターには、男性のレイプの空想が書かれていました。あるラジオ局では、私と合法的に性交ができる年として、私の18歳の誕生日へのカウントダウンを始めました。ある映画評論家は、レビューで私の『大きくなり始めた胸』について書きました」と辛い告白をしている

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