ロン役のルパート・グリントが明かした撮影の裏話
映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリーの親友ロンを演じたルパート・グリントには、“笑ってはいけないシーンで笑ってしまう”という厄介な癖があったという。2020年にマルフォイ役のトム・フェルトンが主催したオンライン同窓会で、ルパートは次のように語っている。
「(笑うことが)不謹慎な場面にかぎって笑っちゃうんだよね。一番ひどかったのは、ダンブルドア校長のお葬式のシーンかな。なんでかわからないけど、おかしくてしょうがなくて、笑いが止まらなくなっちゃうんだ」
また、ルパートが絡むシーンでは、この笑う癖のせいで、毎回、20回テイクくらい撮らなければならなかったため、スタッフに「Go Again Grint(繰り返しグリント)」というあだ名で呼ばれるなど、厄介者扱いされていたそう。
ルパートが笑いをこらえきれなかったシーンは他にも。『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリーとロンがホグワーツ特急の車内で出会うシーンでは、ルパートだけでなく、ハリー役のダニエル・ラドクリフも一緒に笑いのツボに入ってしまったという。
なんてことのないシーンだが、お互いの顔を見るだけで笑ってしまい、相手の目をまともに見ることができなかったため、2人の顔が大写しになるクローズアップのシーンは別々に撮影したそう。
ちなみに、最初の3作品でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督は、生徒役のキャストに「撮影の邪魔をしたら1回につき10ポンド(約1,850円)の罰金を払う」というルールを設けていたのだが、1作目と2作目の撮影だけで2,500ポンド(約46万円)以上もの罰金を払ったとされる人物が。その人物とはもちろんルパート。笑いの代償は大きかった…。