キット・ハリントンがリハビリ施設に入所したときのことを振り返る
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役で知られる俳優のキット・ハリントンが、同ドラマに出演後、メンタルヘルスやアルコールの問題に悩まされたとポッドキャスト『Hidden 20%(原題)』で語った。
フロントロウでお伝えしたが、キットは2019年にアルコール依存症の治療のためにリハビリ施設に入所した。そして、そこで注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断されたという。
「自分の人生がこれにかかっていることに気づきました。 幸運なことに、それは適切なタイミングで適切な場所でした。 そこから新たな人生を切り開くことができました」と話すキットは、現在は依存症から回復した状態で「今この瞬間に集中している」が、ADHDであるがゆえの困難に直面にしていることを打ち明けた。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の共演者だったローズ・レスリーと結婚し、2人の子どもに恵まれたキットは「私の頭は、部屋の中のあらゆるものに一度に向かいたがっています」と言うと、とくに子どもたちと遊んでいるとき、ひとつのタスクやゲームをやり通すことが難しく「(先に進みたくて)落ち着きがなくなる」と付け加えた。
また、俳優をしながら同時に親としての責任を果たすことは厳しいと思っているそうで、「今のところ、自分の仕事に取りかかるという現実的なことが、かなり難しいと感じています。頭の中で複数のことが起こっていると、私は圧倒されてしまいます。私は信じられないほむしゃくしゃして、不安になってしまうんです」、「私の頭の中はごちゃごちゃしていて、対処できません」とも述べている。
ちなみに、『ゲーム・オブ・スローンズ』への出演で一躍有名になり、名声を手に入れたことがメンタルヘルスに悪影響を及ぼしたと考えるキットは、「自分がやっていることについて、洗練されたクールなイメージを演出しようとしていたけれど、本当はすべてのことに恐怖を感じていました」、「人々が言っている良いことだけでなく、悪いことも全部見つけてしまうので、落ちると危険なウサギの穴です」などと語り、さらに当時は「『ゲーム・オブ・スローンズ』に出てるハンサムな男」と呼ばれることを「屈辱的」だと感じていたことも明かした。