オースティン・バトラーがエルヴィス役からの脱却を語る
2022年公開の映画『エルヴィス』で“キング・オブ・ロックンロール”と称される伝説のシンガー、エルヴィス・プレスリーを演じてアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーが、“エルヴィスっぽい話し方”を取り除くために、英語のセリフ指導を専門とするダイアログ・コーチの助けを必要としたことを米トーク番組『 The Late Show with Stephen Colbert(原題)』で明かした。
オースティンによると、『エルヴィス』の撮影が終わってから約1週間後に、ミニシリーズ『Masters of the Air(原題)』の撮影が始まったそうで、その移行期間について「大変でした」と言うと、「僕はただ、自分が何者だったのか、何をするのが好きだったのかを思い出そうとしていました。3年間、僕はエルヴィスのことだけを考えていました。(『エルヴィス』の撮影終了後に)1週間の休みをもらって、(次回作の撮影現場がある)ロンドンに飛んだんです。コロナ禍だったので、10日間隔離されました。だから、このエネルギーを(次回作の舞台である)第二次世界大戦について学ぶことに注ごうと思いました」と続けた。
しかし、エルヴィスと3年ものあいだ向き合っていたことに加え、撮影が終わってから次の作品に入るまでの期間が短かったこともあり、エルヴィス役から完全に脱却できていなかったオースティンは、『Masters of the Air』で「エルヴィスっぽく聞こえないように、ダイアログ・コーチをつけてもらった」そう。
ちなみに、オースティンは、実生活でもエルヴィスのような声や話し方になってしまったのは、役と向き合う時間が長かったことだけが原因ではなく、『エルヴィス』の撮影で歌いすぎて声帯を傷めてしまったことも関係していると、以前出演した英トーク番組『The Graham Norton Show』で説明している。