『リビング・ラージ！』というタイトル通り、胸いっぱいに自分らしさを響かせる物語がやってくる。チェコのアニメーション作家クリスティーナ・ドゥフコヴァが12年かけて完成させたストップモーションアニメが、10月3日より日本公開される。会場は新宿武蔵野館をはじめ全国へと広がっていく。
主人公は、料理とラップに夢中な少年ベン。学校では居場所がなく、からかわれることもしばしばだ。しかし彼は音楽を通して言葉にできない思いを吐き出し、仲間とバンドを結成する。ライブシーンで披露される「リビング・ラージ！ でっかい心で生きてやる」という歌詞は、彼の決意の証であり、観客の心を揺さぶるポップアンセムとなる。
監督のクリスティーナ・ドゥフコヴァは「大人には自分の思春期を思い出す時間を、子どもには“自分だけじゃない”と思える瞬間を届けたい」とコメント。音楽の力を信じ、ベンの視点を通して観客に共感の灯をともすことを目指している。
ひとつのラップが、ひとつの料理が、少年を変えていく。『リビング・ラージ！』は観る者にも「人の目なんて気にせず生きていい」と囁いてくれる作品だ。
＜作品クレジット＞
監督：クリスティーナ・ドゥフコヴァ
声の出演：タイラー・ゲイ、フィオン・キンセラ、アレクサンドラ・ハーマンズ
2024年｜チェコ・スロバキア・フランス｜英語｜79分｜カラー｜シネスコ｜5.1ch｜原題：ŽIVOT K SEŽRÁNÍ｜英題：LIVING LARGE｜字幕翻
訳：髙橋彩｜PG12｜配給：クロックワークス｜© 2024 Barletta,Novinski,Novanima,Česká televize,RTVS,MAGIC LAB
