子のメッセージをAIでエモ曲に変換する親が続出、500万回再生の動画も


子どもから届いたテキストメッセージをAIでエモやポップパンクの楽曲に変換し、TikTokやInstagramに投稿する親たちが続出している。500万回以上再生された動画も生まれるなど、じわじわと話題を集めているトレンドを紹介する。(フロントロウ編集部)
「スタバ買って」がポップパンクの名曲に
米Mashableが報じたところによると、このトレンドではAI音楽生成ツールの「Suno(スノ)」などを使って、子どもから届いた日常的なメッセージを楽曲に変換するというもの。放課後にスターバックスをねだるメッセージ、体育の授業のショートパンツを忘れたと報告するメッセージ、「お腹
が死にそうなんだけど」という大げさな訴え、そんなありふれたやり取りが、2000年代のポップパンクフェスから飛び出してきたような曲に仕上がる。
@anotherdayatthestoddards I promise we dont actually starve her. #teenager #parenting ♬ original sound – Alicia
@anotherdayatthestoddards Part 2 with the ending you all begged for #parenting #teenager #trending ♬ original sound – Alicia
動画を見ていくと、アメリカの10代がいかにスターバックスに依存しているか、ちょっとしたことがいかに”大事件”になるか、親への連絡でも普通に「bro」「bruh」といったスラングが飛び交うかが見えてきて、それが曲になるとさらに笑える。このトレンドを作っている親世代の多くが、ちょうどエモやポップパンクを聴いて育ったミレニアル世代であることも、曲のクオリティと共感度を高めている理由のひとつといえそうだ。
イリノイ州の母親の動画が500万回再生
米Peopleが独占取材したのは、このトレンドの火付け役のひとりともいえるイリノイ州在住の30歳のジャスティス・ワッシャムさん。11歳の娘アメリアさんのメッセージを楽曲化した動画が、その後に約500万回再生を記録している。
@justicetheexplorer My 11 year old daughter is literally an ICON #preteen #kids #mom #music #parenting ♬ original sound – Justice
きっかけは友人から届いた「あなたの娘さんのメッセージ、絶対ハマるよ」という動画だったという。さっそく試してみたジャスティスさんだが、「想像以上に大変で、何時間もかかる」と笑う。まずメッセージをスクリーンショットに撮り、AIで文字起こしし、曲として成立するよう歌詞を組み立てる。そこからAI音楽プラットフォームでジャンルや雰囲気を調整し、生成された複数の楽曲を聴き比べて気に入ったものを選ぶという流れだ。
「気に入るものがなければ、より具体的に指示を出してやり直す」とも話しており、AIツールとはいえ、最終的な仕上がりにはかなりの手間と感性が注がれていることがわかる。ジャンルもアヴリル・ラヴィーン風のポップパンクからR&B、エモラップまで、メッセージのノリに合わせて変えているという。
娘の反応は「スタバとSnapchatが欲しい」
ジャスティスさんが最初の動画を投稿する前に行なったのが、娘本人への確認だ。「娘のメッセージが歌詞になっているので、本人の許可を取ってから公開したかった」と話す。
動画を見たアメリアさんの反応は、いかにも11歳らしいものだったという。「”ねえ、スタバと、Snapchatのアカウントはどうなった?”って即聞いてきた」とジャスティスさんは笑いながら振り返る。「ヒット曲みたいでめちゃくちゃ面白い、って言ってくれた」とのことだ。
この動画にはコメント欄でも「親子関係がすごくいい」「仲の良さが伝わってくる」といった声が多く寄せられており、ジャスティスさん自身も「プレティーンが親と話さないという偏見があるけど、うちは全然そうじゃないと伝えたかった」と語っている。
楽しむ前に知っておきたいプライバシーの注意点
ただし、このトレンドにはひとつ注意点がある。米Mashableが指摘しているように、家族間の私的なメッセージ、それも未成年が含まれるやり取りをサードパーティのAIツールに入力することは、データが保存・利用される可能性を伴う。流行の波に乗る前に、使用するAIツールのプライバシーポリシーを確認しておくことが推奨されている。












