ザ・ローリング・ストーンズの最新アルバム『フォーリン・タングス』が、日本のアルバム・チャートでTOP5入りを果たした。あわせて、1990年の初来日から彼らを撮り続けてきた日本人写真家が登場する特集動画も公開される。(フロントロウ編集部)
金曜発売という不利を、それでも覆した
ユニバーサル ミュージックの発表によると、ザ・ローリング・ストーンズの最新アルバム『フォーリン・タングス』が、日本のアルバム・チャートでTOP5に入った。バンドにとっては2年8カ月ぶり、通算8作目のTOP5入りとなる。
この記録には、数字以上の意味がある。日本盤の発売日は2026年7月10日の金曜日。チャートの集計期間が短くなる曜日で、ランキング上は不利な条件を背負ってのスタートだった。それでも週の頭に発売された作品と肩を並べたのだから、実質的にはもっと上の勢いだったことになる。結成から60年以上を経たバンドが、いまも新作でこの位置に食い込んでくる。
このアルバムについては、原宿限定の“レッド・ヴィニール”2LPの発売決定も発表されたばかり。発売直後から、話題は途切れる気配がない。
1990年から撮り続けた男が、カメラの前に座る
チャートの好発進にあわせ、YouTube番組『カバでもわかる洋楽ばなし』でストーンズを特集した最新回が公開される。ゲストとして登場するのは、写真家の有賀幹夫だ。
この人選が、じつに効いている。有賀は1990年の初来日公演以来、日本人としてただ一人、ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーを務めてきた人物。番組では、初めて公式カメラマンとして現場に足を踏み入れたときのエピソードを、当時実際に撮影した貴重な写真とともに紹介する。30年以上にわたって同じバンドをファインダー越しに追い続けてきた人間にしか語れない、メンバーの素顔がこぼれる場面もあるという。
聞き手として素朴な疑問を投げかけるのは、9歳のディスカバくん(お笑いコンビ「きつね」の淡路)。ストーンズを長く聴いてきたファンだけでなく、これから知りたい世代にも入り口になる構成だ。動画は7月16日18時に公開される。
スタジオという場所の話を、ロバート・スミスがする
もうひとつ、同じタイミングで公開されるのが公式Podcast『Speaking In Tongues』第3回のほぼ全訳だ。
テーマは、作品作りにおけるスタジオという場所の重要性、そして生演奏でしか生まれない緊張感と熱量について。メンバーに加え、アルバムにゲスト参加したスティーヴ・ウィンウッドと、ザ・キュアーのロバート・スミスも登場し、レコーディングの舞台裏やバンドとの交流を明かしている。
打ち込みで完結させることもできる時代に、あえて全員で同じ部屋に入って音を出す——その理由をバンド自身の言葉で聞ける機会は、そう多くない。チャートでの好発進に、映像と音声の両面から背景をたどれるコンテンツが揃った格好だ。『フォーリン・タングス』を一度通しで聴いた人ほど、二度目の解像度が変わってくるはず。
















