『ジョン・ウィック5』でキアヌ・リーブスの復活が正式決定、公開はまだ先


『ジョン・ウィック』シリーズの5作目に、主演のキアヌ・リーブスが続投することが正式に決まった。ただし、ファンが劇場でその姿を目にできるのは、まだかなり先になりそうだ。(フロントロウ編集部)
「死んだはず」の主人公が帰ってくる
映画『ジョン・ウィック』シリーズは、伝説の殺し屋ジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーブスの代名詞ともいえる人気アクション作。2023年公開の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のラストでは、主人公がついにその生涯を終えたかに見える幕引きが描かれ、シリーズの一区切りとして受け止められていた。2014年公開の1作目は比較的小規模なアクション映画としてスタートしたが、その独自の世界観とキアヌの体を張ったアクションが評価を重ね、いまや世界的な人気シリーズへと成長。それだけに、物語の“終わり”を惜しむ声も大きかった。
だからこそ、5作目でジョン・ウィックが戻ってくるという知らせは、大きな驚きをもって迎えられた。じつは続編の可能性については、キアヌ自身が過去に「膝の状態次第」と語るなど慎重な姿勢を見せていた時期もあり、実現するかどうかは長らく不透明だった。それだけに、正式な続投決定はファンにとって待望の知らせとなった。
米Colliderなどの報道によると、『ジョン・ウィック5』にはキアヌが続投し、これまで全作を手がけてきたチャド・スタエルスキ監督も復帰することが正式に決定した。製作にはシリーズを支えてきたサンダー・ロード・フィルムズのバジル・イワニクとエリカ・リーが名を連ね、キアヌとスタエルスキ監督自身もプロデューサーとして加わる。
スタエルスキ監督は、5作目がこれまでのシリーズとは「まったく違うもの」になると示唆しており、一度は物語を終えたはずの主人公をどう再び動かすのか、その手法を根本から考え直していることをうかがわせている。監督とキアヌは、作品の核となるアイデアについて手応えを感じているとも報じられており、単なる焼き直しにはしないという意気込みがにじむ。
なぜ「すぐには見られない」のか
復帰が決まったとはいえ、『ジョン・ウィック5』はまだ企画の初期段階にある。撮影開始時期や公開日は発表されておらず、本編の完成までにはまだ時間がかかりそうだ。
その一方で、シリーズの世界を広げる複数のスピンオフ企画が進行している。ライオンズゲートでは、ドニー・イェン主演のスピンオフやアニメーションによる前日譚など、複数の派生作品も進められている。ジョン・ウィックの世界は、主人公以外のキャラクターにも焦点を広げながら拡張を続けているのだ。
すでに動き出しているスピンオフたち
その象徴が、2025年6月に全米公開されたスピンオフ映画『バレリーナ:The World of John Wick』。『ブレードランナー2049』などで知られるアナ・デ・アルマスが、父の復讐に燃える殺し屋イヴ・マカロを演じた作品で、レン・ワイズマンが監督を務めた。物語は『パラベラム』(2019)と『コンセクエンス』(2023)のあいだに位置づけられ、キアヌ演じるジョン・ウィックも姿を見せている。
『バレリーナ』は全世界で約1億3,720万ドルの興行収入を記録。9000万ドルとされる製作費に対して劇場では大ヒットとまではいかなかったものの、公開後の展開は決して悪くない。2026年に入ると動画配信サービスで人気が再燃し、アメリカのHBO Maxでランキング1位を獲得したと報じられた。劇場での苦戦を、配信での支持が補うかたちになっている。
そしてもう1本のスピンオフが、ドニー・イェンが監督と主演を兼ねる『CAINE(原題)』だ。ドニー・イェンは『コンセクエンス』で演じた盲目の殺し屋ケイン役を再び務める。同作は2026年4月下旬に撮影が始まり、すでに撮影を終えている。全米公開は2027年を予定している。
つまり、ジョン・ウィックというひとりの殺し屋を軸にした物語は、いまや複数のキャラクターやアニメーションへと枝分かれしながら広がりつつある。その中心にキアヌ・リーブスが再び立つ日も、少しずつ近づいている。ただ、その瞬間を劇場で味わうまで、ファンはもうしばらく待つことになりそうだ。














