フィンランドのロックバンドUs(アス)が、京都と東京をまわる初のジャパン・ツアーを終えた。チケットは2公演ともSOLD OUT。最終日の東京公演では、アンコールでTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのウエノコウジがステージに上がった。(フロントロウ編集部)
フジロックから約2か月、雨の恵比寿へ
7月の「FUJI ROCK FESTIVAL ’26」で日本のロックファンの前に立ったUsが、9月28日に京都・磔磔、29日に東京・Ebisu LIQUIDROOMで単独公演を行なった。フジロックで披露したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのカヴァー「CISCO ~想い出のサンフランシスコ(She’s Gone)」をモノクロのMVとして公開してから、まもなくの来日だった。
東京はこの日、朝から雨が降り続いていた。開演を告げるSEに選ばれたのは、バンドが敬愛するTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「スモーキン・ビリー」。1曲目の「Black Sheep」では、テオ・ヒルヴォネンとマックス・ソメルヨキの2本のギターが刻む高速カッティングに、パン・ヒルヴォネンのハーモニカ、リーヴァイ・ヤムサのドラム、サポートのヴァイノ・カルヤライネンのベースが重なり、最初の1曲でフロアをつかんだ。

二人のボーカルと、サム&デイヴの締め
セットリストは1stアルバムと2ndアルバムの曲にカヴァーを織り交ぜた全24曲。バラードの「Maybe I」ではテオが吐息に近い繊細な声を聴かせ、カヴァー曲「Got To Know」ではマックスがブルージーなボーカルを取った。曲によってボーカルの表情が入れ替わるのが、シンプルな編成を飽きさせない理由になっている。
MCは短かった。テオは「戻って来られて最高だよ」と感謝を伝えたうえで、「だからトークはほどほどにするよ」と宣言。その言葉どおり、曲を畳みかけていった。
大阪のラジオ局でヘビーローテーションされ、日本での人気曲になった「Yo-Yo Revolution」も、この夜のハイライトのひとつだった。
テオとマックスの二人だけで演奏した「On The Waterfront」、定番の「Night Time」、ドラマチックに展開する「While You Danced」と続き、本編のラストはサム&デイヴの「Hold On, I’m Comin’」。原曲よりスピードを上げたアレンジでフロアを揺らした。

上手に立てられた、ひときわ高いマイクスタンド
アンコールを待つステージの上手には、ほかより高いマイクスタンドが1本セットされていた。戻ってきたテオが「サプライズがあります」と切り出し、ステージに迎え入れたのがウエノコウジ。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのオリジナル・メンバーだ。
ウエノは「悪いね。ちょっとだけお邪魔します」とあいさつし、「Baby, please go home」と「CISCO ~想い出のサンフランシスコ(She’s Gone)」の2曲をUsと一緒に演奏した。どちらも、Usが配信限定アルバム『Everybody’s Giving Up The Cabaret – Japan Tour Edition -』でカヴァーしている曲で、そのオリジナルを鳴らした本人のベースが加わったことになる。
演奏後には、日本語が堪能なリーヴァイが日本語でMC。「こんなに広い会場でライブができて、そしてウエノコウジさんと一緒に演奏できてとても光栄です。すべてファンのみなさんのおかげです」と語った。

最後に演奏したのは「Manchester Night Blues」。約90分のステージは、初めての単独来日ツアーを締めくくるにふさわしい熱量のまま幕を閉じた。東京公演と京都公演のセットリストは、それぞれプレイリストとして公開されている。

















