今年のフジロックで、フィンランドのロックバンドUs(アス)がミッシェル・ガン・エレファントの「CISCO ~想い出のサンフランシスコ(She’s Gone)」をカヴァーした。ステージで話題をさらったその一曲が、あらためてミュージック・ビデオになって公開されている。(フロントロウ編集部)
モノクロで撮られた、ガレージロックの一曲
Usは、テオ・ヒルヴォネン(ボーカル/ギター)、マックス・ソメルヨキ(ギター/ボーカル)、パン・ヒルヴォネン(ハーモニカ)、リーヴァイ・ヤムサ(ドラム)からなる4人組。荒々しいガレージロック・サウンドを持ち味とするバンドが、7月の「FUJI ROCK FESTIVAL ’26」で日本のロックファンに向けて放ったのが、このカヴァーだった。

公開されたMVは全編モノクロ。オリジナルの疾走感を受け継ぎながら、Usなりのアレンジをじっくり聴かせる構成になっている。色を落とした映像が、楽曲のエモーショナルな手ざわりを際立たせる。
「Baby, please go home」も録った
カヴァーはこの一曲にとどまらない。同じくミッシェル・ガン・エレファントの「Baby, please go home」を加えた2曲を追加収録した配信限定アルバム『Everybody’s Giving Up The Cabaret – Japan Tour Edition -』が、すでに配信されている。全12曲のうち冒頭2曲が日本のバンドのカヴァーという構成は、来日にあたっての義理立てというより、彼らがこの音をどう受け止めたかの記録に近い。

いっぽうで、彼らの振れ幅を示す映像もある。お笑い芸人の永野がホストを務めるYouTubeチャンネル『永野CHANNEL』では、全編アコースティック編成によるライブを公開中だ。歪んだギターを外したときに何が残るのか。そこに耐えられるバンドかどうかが、はっきり出る企画でもある。
9月28日は京都、29日は東京
今月末には来日公演が控えている。9月28日の京都・磔磔はすでにソールドアウト。29日の東京・Ebisu LIQUIDROOMが残るかたちだ。
セットリストには、初期衝動を感じさせるロック・チューンから、疾走感のある爽やかな曲、ヘヴィな曲、メロディアスなバラードまでが並ぶとみられる。オルタナティブ・ロック、ポストロック、アート・ポップを横断する彼らのレンジを、そのまま浴びられる機会になりそうだ。

















