『ストリートファイター/ザ・ムービー』キタオ・サクライ監督【来日インタビュー】ノア・センティネオは「夢のキャスティング」!90年代映画へのこだわりも


世界中で愛され続ける日本発の人気格闘ゲーム『ストリートファイター』が、10月16日(金)に待望の実写映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』としてスクリーンに帰ってくる!
ケン役のノア・センティネオ、リュウ役のアンドリュー・小路、春麗(チュンリー)役のカリーナ・リャンをはじめ、ジェイソン・モモア、50セントら豪華キャストが集結した本作。監督を務めたのは、日本生まれ、アメリカ育ちというバックグラウンドを持つキタオ・サクライだ。
来日した監督に、キャスティングの裏側や90年代のファッション&音楽へのこだわり、キャラクターに込めた思いを聞いた。(フロントロウ編集部)
『ストリートファイター』監督オファーは「夢のような瞬間」

——— まず、今作を監督することが決まった時の、感想を聞かせてください。
最初は、映画化のアイデアをピッチしてほしいと声をかけていただいたんです。そのときにプレゼンしたアイデアがベースとなって、正式に監督のオファーをいただきました。
私自身、90年代に『ストリートファイター』をプレイして育った世代です。このゲームは当時、本当に人生の基礎となるような、ものすごく大切な存在でした。
日本で生まれてアメリカで育ったので、日米両方の文化の間で過ごしてきたような感覚があるんです。特に、日本文化にはとても強い結びつきを感じています。正式に決まったときは、夢のような瞬間でした。この映画に関わったすべての人にとっても、きっと同じだったと思います。
「普通の俳優」だけでは伝わらない!ケン&リュウ役ら異色キャストのケミストリー

——— ノア・センティネオ、ジェイソン・モモア、50セントなど、個性豊かなキャストが集まりました。どのような化学反応を期待していましたか?
最近の若い世代の観客は、リアルでフレッシュ、そしてちょっと危険でクレイジーなものを求めていると思っています。
私自身、子どもの頃に『ストリートファイター』をプレイしたとき、あの個性豊かなキャラクターたちから、ものすごく面白いケミストリーを感じました。その空気感を、今作ではまさに捉えたかったんです。


いわゆる“普通の俳優”だけで固めてしまったら、ゲームが持っている本当のスピリットが十分には伝わらないんじゃないか、と感じました。そこで、さまざまなカルチャーから面白い人々を集め、クレイジーなケミストリーや独自のトーン、新鮮な空気感が生まれる環境を作りたいと考えたんです。
ノアとアンドリューは「起きている間は一瞬たりとも離れない」ほどの大親友に!
なかでも、ノア・センティネオをケン役にキャスティングできたことは、本当に夢のような出来事でした。各キャラクターの本質を体現できる人を探していたのですが、ノアはまさに適任でした。
ノア自身がすごく温かい人柄で、人に対してどこまでも誠実に向き合ってくれるんですよね。それに対してリュウ役のアンドリュー・小路は、とても控えめで規律正しい雰囲気の持ち主。そんな二人の組み合わせは、ケミストリーとして本当に完璧でした。


撮影中、二人は本当に大親友になってね。毎食ご飯を共にして、起きている間は一瞬たりとも離れず、ずっと一緒に過ごしていました(笑)。そのリアルな絆は、間違いなくスクリーンを通して観客の皆さんにも伝わると思います。
ノアがケンという役に向き合う姿勢はもちろん、原作ゲームやシリーズそのものに対する情熱も、本当に素晴らしかったです。
「まるで90年代に作られた映画」にしたかった
——— 今作は90年代が舞台ですが、映像や音楽、ファッションなどに当時の空気感を取り入れるうえで、どのような工夫をしましたか?
そうですね、ここは映画を作り上げるうえで、とても楽しいパートでした。『ストリートファイターII』自体があの時代を象徴する作品ですよね。だからこそ、単純に90年代を舞台にするだけではなく、“まるで90年代に作られた映画”のように感じられる作品にしたかったんです。
当時の映画では、流行りの音楽を取り入れた素晴らしいサウンドトラックが魅力的だったという印象があります。私自身も音楽をとても重視しているので、今作のサントラも映画体験の大きな一部になっています。

それに、当時のファッションやルックスを取り入れることは、ノスタルジックな魅力だけではなく、今の若い世代にとってもすごくトレンディで新鮮に響くと思います。
懐かしい雰囲気でありながら、とてもコンテンポラリーでフレッシュ。今、多くの人が注目している“90sらしい空気感”をたっぷり詰め込んでいるので、そこは映画の大きな見どころのひとつになっています。
格闘ゲーム界のヒロイン「春麗(チュンリー)」に込めた、監督の深いリスペクト
——— 春麗をはじめ、魅力的な女性キャラクターが登場します。彼女たちを描くうえで、大切にしたことは?
春麗はビデオゲーム史上最も愛されているキャラクターの一人であり、格闘ゲームにおける女性キャラクターの先駆けでもあります。
『ストリートファイター』では、春麗をはじめとする女性キャラクターたちは単なる脇役ではなく、ゲームに欠かせない存在として活躍してきました。だからこそ、私は彼女たちに最大限の敬意を払いたいと思いました。

春麗は単に誰かをサポートする役柄ではなく、深いバックストーリーを持っています。その背景も含め、観客が感情移入できる、心を揺さぶるキャラクターとして描かれています。
春麗を演じたカリーナ・リャンは、もちろん見た目もとても美しくて、衣装を着た姿はまさに春麗そのものです。ですが、今作の春麗は見た目だけではなく、非常に複雑な内面を持ったキャラクターです。
カリーナ自身もとても感情が豊かで、物事を深く感じる素晴らしい女優です。彼女の生い立ちや経験と重なる部分もあり、そこから引き出した感情を織り込みながら、じっくり話し合って春麗というキャラクターを一緒に作り上げていきました。
監督自身も続編を熱望!「一番願っているのは私自身」
——— いよいよ公開を迎えますが、早くも続編に期待してしまいます。さらなる展開を楽しみにしてもいいでしょうか?
全く何の保証もないのですが、続編の実現を一番願っているのは間違いなく私自身だと思います(笑)。
もしまた次の作品を作るチャンスが巡ってきたら、それ以上にラッキーなことはないですね! 今作がヒットして皆さんが応援してくれたら、絶対にまた作りたいと思っています。
「世界のどこを探しても見つからない」日本のアニメやマンガへの愛

——— 日本のカルチャーの中で、監督が子どもの頃から親しんできたものや、今も好きなものがあれば教えてください。
昔からずっと日本のマンガとアニメが大好きです!自分自身にとっても、今回の映画にとっても、とても大きな影響を与えています。
日本のマンガやアニメが持っている独特のエネルギーというのは、世界の他のどこを探しても絶対に見つからないものだと思います。まさに私が子どもの頃から親しんできた存在であり、今でも心から愛してやまないカルチャーです。
今作を観てもらえれば、そういった日本のカルチャーがどれほど大きな影響を与えているか、きっと一目で分かってもらえるはずです。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』
2026年10月16日(金)より全世界同時公開
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配給:東和ピクチャーズ・東宝


















