マ・ドンソクが剛拳の声に。『ストリートファイター』手描きアニメの裏側


実写映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』で、リュウとケンの師匠・剛拳の声をマ・ドンソクが担当することが決まった。剛拳が登場するのは、本作に組み込まれた90年代風の手描きアニメーションパート。その制作の裏側を収めたメイキング映像も、全世界同時公開の6日前に届いた。(フロントロウ編集部)

アニメ版の剛拳を、字幕版でマ・ドンソクが演じる
あわせて解禁されたのが、アニメーションパートに登場する剛拳のキャラクタービジュアルだ。白髪と長い髭に大きな数珠を首にかけ、丸太のような腕で構える姿は、ゲームでおなじみの師匠そのもの。このアニメ版剛拳の声を、字幕版でマ・ドンソクが演じる。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)や『エターナルズ』(21)で、拳ひとつで場をさらう存在感を見せてきたマ・ドンソク。リュウとケンを鍛え上げた師匠に、どんな声で強さと威厳を吹き込むのかが見どころになる。なお、日本語吹替版には高橋広樹や岸祐二らに加え、狩野英孝や葛葉も名を連ねている。
監督にとって『ストリートファイター』は「日米の文化の架け橋」
本作の監督は、キタオ・サクライ。メイキング映像の冒頭で、サクライ監督は自身のルーツに重ねて「『ストリートファイター』は日米の文化の架け橋でした」と振り返る。本作のアニメーションには、監督が子どもの頃に夢中になった日本のアニメ作品へのリスペクトが込められているという。
「映画でアニメを使うことはオマージュであり、ゲームの本質を表現するもの」とも語るサクライ監督。セル画アニメが持っていた熱量とノスタルジーを、実写映画の中に持ち込もうとしたわけだ。
デジタル全盛の今、あえて一本ずつ線を引く
アニメーション制作を担ったのは、スタジオ「Titmouse」。映像には、設定資料や絵コンテが積まれたデスクで、アニメーターたちがペンタブレットに向かって一枚ずつ線を描き込んでいく様子が映る。ラフ画から原画へ、さらに陰影やエフェクトが重なって完成カットになるまでの工程も見ることができる。
アート・ディレクターのカン・レーは「一本一本の線をセルアニメと同じように描く、そのほうが躍動感が出る」と、手作業にこだわった理由を説明する。アニメーション・スーパーバイザーのヤング・ヘラーが掲げたのは、「今回目指すのは監督の演出を取り入れ、実写のスケールと迫力を90年代アニメの世界観に融合すること」という目標だ。
そのため絵は、実際の俳優の顔立ちやスタント振付師のアクションをもとに描き起こされている。修行シーンでうねる筋肉、闘いの最中に赤く光る瞳、青く燃え上がる波動拳。本予告でリュウがケンに放った波動拳とはまた違う質感で、手描きの迫力が画面に乗っている。
カプコンの中山貴之も「すごくかっこいい」
『ストリートファイター6』のゲームディレクターで、本作の製作にも名を連ねるカプコンの中山貴之も、このアニメーションに太鼓判を押す。「初めて見た時こういう表現の仕方があるんだと、すごくかっこいいと思った」と明かし、「アクションシーンはもちろん、感情を表現しているところがすごくいい」と評価している。
1987年にゲームセンターで生まれ、シリーズ累計販売本数は全世界で6,000万本(2026年6月30日現在)を超える『ストリートファイター』。レジェンダリー・ピクチャーズとカプコンが手がける実写版は、舞台を1993年に置き、疎遠になっていたリュウとケンが、春麗から”ワールドウォリアー・トーナメント(世界格闘王決定戦)”への招待状を受け取るところから始まる。出演はノア・センティネオ、アンドリュー・小路、カーティス・”50セント”・ジャクソン、ジェイソン・モモアら。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は、10月16日(金)より全世界同時公開。

















