『ミッション:インポッシブル』シリーズのベンジー役や、映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』で知られる英俳優のサイモン・ペッグが、ADHD(注意欠如・多動症)と診断されたことを明かした。長年「性格の欠点」だと思い込んでいたことに、ようやく説明がついたという。(フロントロウ編集部)
「性格の欠点だと思っていた」
サイモン・ペッグが診断について語ったのは、英国のポッドキャスト『I’m ADHD! No You’re Not』の10月8日配信回。正式な診断を受けようと思ったのは「ただ知りたかったから」だとし、こう続けた。
「ずっと疑ってはいたものの、診断にたどり着くまでには時間がかかりました。でも、診断を受けたことで、自分が長年苦しんできた多くのことに納得がいったんです。それまでは、ただの性格の欠点だと思っていました」
サイモンは子どものころ、自分がADHDだとは考えもしなかったという。「ADHDの子どもは、落ち着きがなくて手に負えず、授業を聞いていないものだと思い込んでいました」と語る一方で、「でも、子どものころにもそわそわしていたり、思い当たることがあって、『あれ、思っていたより前からこうだったのかも』と思ったんです」と振り返った。
うつ病や飲酒の問題とも向き合ってきた
サイモンはこれまで、うつ病や飲酒の問題を抱えてきたことを公表している。当初は、それらの問題がADHDと関係しているのではないかと考えていたという。
「問題のある子どもではなかったので、大人になってから現れたものだと感じていました。18歳のころから大人になっても、うつ状態を繰り返していて、それと一緒に現れたのかもしれないと思ったんです」と語り、「何年もセラピーや薬で、根本的な原因ではなく、症状のほうを治療してきたのかもしれません」と打ち明けた。
家族も、この診断を自然に受け止めているようだ。妻については「ずっと前に診断されていたかのように接してくれています」とし、「これが僕という人間で、僕がついやってしまうことなんです。妻は物忘れや集中力のなさを大目に見てくれています」と話している。
診断のきっかけは“運転”だった
サイモンがADHDを疑い始めたきっかけのひとつは、車の運転だった。英BBCによると、彼はスピード違反で何度も有罪判決を受けており、2025年には、集中力が続かないのはADHDが関係しているのではないかとラジオ局LBCで語っていた。ギリシャでの家族旅行中、車をバックさせた際に柱にぶつけたことが、精神科医に相談する「最後の決め手」になったという。
メンタルヘルスについて公に語るようになったのは、統合失調症を題材にした映画に出演した2018年ごろからだという。「最初は、プライベートなことは何も話さなかった」というサイモンだが、うつ病や飲酒の問題について初めて語った際に「話してくれてありがとう」という声が数多く届き、心を動かされたと振り返る。今回の告白も、同じような悩みを抱える人たちにとって、励みになるかもしれない。



















