米クルーズ大手、チップを前払いしたか分かるように区別


アメリカのクルーズ大手カーニバル・クルーズ・ラインが、チップを前払いした乗客のカードにだけ“目印”のステッカーを貼り始め、ネットで賛否が分かれている。(フロントロウ編集部)
船内カードに「チップ前払い済み」の丸いシール
きっかけは現地時間10月28日にTikTokに投稿された1本の動画。米Cruise Hiveによると、投稿者は10月18日にロングビーチを出航したカーニバル・パノラマ号の6泊のメキシコ・クルーズに乗船していた。
問題のステッカーは、船内での支払いやルームキーに使う「セイル&サイン・カード」の右上に貼られた水色の丸いシール。ハートの柄とともに「Crew love」「I pre-paid my gratuities(チップは前払い済みです)」と書かれている。客室には同じマークの付いたお礼のカードも置かれていたという。
カーニバルのチップは、1人1日あたり17ドル(スイートは19ドル)。予約時に前払いするか、下船時の精算でまとめて支払う仕組みだ。
“さらし者”か、うれしい目印か
米Fox Newsの取材に、カーニバルは「ステッカーとお礼のカードは、乗客がチップを前払いしたことをクルーに知らせ、その気前の良さに少し感謝を伝えるためのもの」と説明。試験的な取り組みの一部で、意見を聞きながら評価していると答えた。
ただ、カードを見れば“払っていない人”もわかってしまう。Redditでは「公開処刑だ」という声が上がった一方、「大好き」「前払いしたことでクルーの対応が良くなるなら問題ない」という声もある。一方TikTokでも、前払いはしているが本来は人に見せるものではないという意見や、担当のスタッフは現金のチップのほうを喜ぶという声が寄せられた。
アメリカでは近ごろ、バーの深夜の自動チップが炎上するなど、チップへの反発が強まっている。チップの習慣がほとんどなく、サービス料は料金に含まれるのが日本でもお通し代などは度々問題になるので、実は含まれていたということが当たり前の日本から見ると、「払った人を見える化する」という発想そのものが驚きかもしれない。

















