「Call Me Maybe」で知られるカナダのシンガー・ソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンが新曲「After All」を配信リリースし、大きなおなかで歌う姿を映したミュージック・ビデオを公開した。9月発売のアルバムに続く第二弾シングルで、母になる心境が静かに刻まれている。(フロントロウ編集部)
妊婦姿で歌う「After All」
「After All」のミュージック・ビデオには、前夜のディナーパーティーの余韻が残る部屋で、柔らかな自然光に包まれながら歌うカーリー・レイ・ジェプセンの姿がある。おなかは大きくふくらみ、ピアノが高まっていくにつれ、何十年にもわたる祝祭の情景が花火のように次々と映し出される。
楽曲そのものも、母になるという人生の転機に向き合った一曲だ。母親になることで自分のアイデンティティや選択、物事の見え方がどう変わっていくのか——その揺らぎと愛情を、きらめくようなポップスに落とし込んでいる。長年のコラボレーターであるカイル・シアラーやネイト・サイファートと共作した。監督は、テイト・マクレーやKATSEYEのビデオも手がけるエアリン・モレノが務めている。
今年3月に第一子を出産していた
じつは、このビデオが撮影されたのは出産の前。米ローリング・ストーン誌によると、カーリーは今年3月に第一子となる娘を迎えていた。「After All」で描かれる母になる感覚は、まさにその実体験と重なる。ポップスターとしてのきらびやかなイメージの裏で、ひとりの母としての新しい章が静かに始まっていたことになる。
「After All」は、9月18日に発売されるアルバム『Day and Night』からの第二弾シングルにあたる。「Day(昼)」と「Night(夜)」の二部構成による全24曲の2枚組で、夜が朝へと溶け込み、昼が再び夜へと移り変わる、夢の中にいるような曖昧な時間感覚を描いた野心作だ。カーリーにとっては2023年の『The Loveliest Time』以来となる新作アルバムで、日本盤のリリースも決まっている。

「Call Me Maybe」から続く歩み
カーリー・レイ・ジェプセンは2012年、「Call Me Maybe」で一躍世界的な人気を獲得。同曲は47か国以上でチャート1位に輝き、グラミー賞の年間最優秀楽曲などにノミネートされた。その後も2015年の『E•MO•TION』が世界中のポップ・ファンから絶大な支持を集めるなど、ヒット曲の一発屋では終わらない確かな音楽性で評価を積み重ねてきた。
その歩みの先に生まれたのが、母になる喜びと戸惑いを見つめた「After All」だ。約15年にわたってきらびやかなポップスを届けてきたアーティストが、人生の新しい景色をどんな音に変えていくのか。9月のアルバムへの期待がいっそう高まる。
















