J-beautyが世界で再評価——日本コスメが海外で支持される理由


韓国コスメ(K-beauty)の世界的ブームに続き、いま「J-beauty(日本のコスメ)」が海外で改めて注目を集めている。シンプルで長期的な肌ケアを重視する考え方が支持されており、市場は今後さらに拡大する見通しだ。その理由を解説する。(フロントロウ編集部)
市場は約5兆7,000億円規模——2035年には約8兆8,000億円へ
英Marie Claire UKなどによると、J-beautyは海外で存在感を高めており、K-beautyに続く新たな美容トレンドとして注目を集めている。米市場調査会社Future Market Insightsによると、J-beauty市場は2025年に約359億ドル(約5兆7,000億円)規模と推計されており、2035年には約547億ドル(約8兆8,000億円)へ成長すると予測されている。
その背景には、日本発のスキンケア哲学や、発酵成分、米由来成分などへの関心の高まりがあるとみられている。
キーワードは「スキンミニマリズム」
なぜ、いまJ-beautyなのか。その背景には、シンプルな美容法を求める消費者の増加がある。J-beautyは、目先の変化よりも長期的な肌の健康を重視するのが特徴。多くのアイテムや工程を重ねるのではなく、本当に必要なケアを丁寧に続けるという考え方が根底にある。
こうした“引き算のスキンケア”は「スキンミニマリズム」とも呼ばれ、情報や商品があふれる時代だからこそ、多くの消費者の共感を集めている。
K-beautyとは“競合”ではなく“補完”
一方で、J-beautyはK-beautyと対立する存在ではない。海外メディアでは、K-beautyが新しい成分や製品フォーマットを次々と生み出してきた一方で、J-beautyは継続的なケアや長期的な肌の健康を重視する傾向があると分析されている。
それぞれ異なる魅力を持つことから、両者は競合というよりも補完関係にあるという見方が強い。実際に海外では、K-beautyとJ-beautyの両方を取り入れる消費者も増えている。
海外メディアの間では、K-beautyに続く新たな潮流としてJ-beautyへの注目が高まっており、日本発の美容文化が改めて世界で評価されつつあるようだ。













