ロサンゼルスを拠点に活動する2hollis(トゥーホリス)が、新曲「Hurt」をリリースした。メジャー・デビュー・アルバム『star』以来となる新曲で、同時に公開されたミュージックビデオは、監督も編集も本人が手がけている。(フロントロウ編集部)
曲だけでなく、映像も自分の手で
アーティストであり、プロデューサーであり、ソングライターでもある2hollis(トゥーホリス)が、新曲「Hurt」をデジタルリリースした。2025年に発表したメジャー・デビュー・アルバム『star』以降、初めて届けられた新曲となる。
楽曲と同時に公開されたミュージックビデオで、監督としてクレジットされているのは2hollis自身だ。しかも彼は、この映像で編集まで自分で担当している。
これは思いつきの余興ではない。2hollisは10代の頃から曲づくりを始め、音楽に付随するヴィジュアルやアートワークのほとんどを自分の手で仕上げてきた。感情に直接触れるようなソングライティングと、胸を押し潰すほど強度の高いプロダクション。アンダーグラウンド・ラップ、サイケデリア、ゴシックなインダストリアル・テクノの境界を溶かすその音楽は、映像とセットになって初めて完成する類のものだ。「Hurt」のミュージックビデオも、彼の音楽を取り巻く鮮烈なヴィジュアル表現をさらに押し広げる一本になっている。

『star』が起こしたこと
新曲の意味を測るには、『star』がどれだけの結果を残したかを見ておく必要がある。メジャー・レーベルからのデビュー作となった同作は、2hollisにとって決定的なブレイクスルーになった。ストリーミング再生は数千万回に達し、米Billboardの「Top Dance Albums」チャートでは11位にランクインしている。
批評の側の反応も速かった。レーベルの発表によると、StereogumとConsequenceは『star』を年間ベスト・アルバムの一枚に選び、米Pitchforkは野心的でスタジアム級のスケールを持つ、リスクを恐れない作品だと評した。同誌が選ぶ2025年のベスト・ソング100曲には、シングル「flash」も名を連ねている。
数字と評価は、そのままライブの動員に直結した。『star』以降の数カ月で、2hollisは北米でのヘッドライン・ツアーを完売させ、ヨーロッパでも2度のツアーをソールドアウト。さらにコーチェラ、ロラパルーザ、そして日本のSONICMANIAといった主要フェスティバルに、いずれも初出演を果たしている。ステージの規模が一段ずつ上がっていく、その渦中での新曲というわけだ。
日本のフロアは、すでに彼を知っている
日本での初お披露目は、意外に早かった。2hollisは2025年2月、代官山UNiTで初の来日公演を行なっており、この時チケットは即完売している。キャパシティの小さなフロアで彼を目撃した人と、フェスの大観衆のなかで初めて名前を覚えた人が、いま同じ日本国内に混在している状況だ。
コラボレーターとしての需要も高まっている。2hollisは今後、プレイボーイ・カーティや、かつてサポート・アクトとしてツアーを共に回ったケン・カーソンといったラッパーたちとの制作を予告している。ジャンルの垣根を軽々と越えてきた彼が、ラップのフィールドで何を持ち込むのか。
「Hurt」は、その入り口に置かれた1曲だ。作品ごとに音を更新し、そのたびに映像まで自分で組み立て直す。ポップ・ミュージックのなかでも指折りに刺激的な存在になりつつある理由は、たぶんそのあたりにある。2hollisの日本公式サイトでは、今後の情報も随時公開される。
















