「あなたを待つのは闇だけ」アン・ハサウェイ『ヴェリティ/真実』11月6日公開


アン・ハサウェイが、事故で身体の自由を失った人気作家を演じる『ヴェリティ/真実』。日本公開日が11月6日(金)に決まり、予告編とポスターが解禁された。共演はダコタ・ジョンソンとジョシュ・ハートネット。(フロントロウ編集部)
動けないはずの彼女が、振り向いて睨む
仕事にも人生にも行き詰まった売れない作家ローウェン・アシュリー(ダコタ・ジョンソン)のもとに、あるとき妙なオファーが舞い込む。交通事故で生死を彷徨っている人気作家ヴェリティ・クロフォード(アン・ハサウェイ)の、ゴーストライターにならないか——。なぜ自分なのかという疑問を抱えたまま、ローウェンは人里離れたクロフォード家の邸宅に移り住む。
そこで彼女は、ヴェリティの夫ジェレミー(ジョシュ・ハートネット)と次第に距離を縮めていく。そしてある日、ヴェリティが書いたと思われる不気味な”原稿”を見つけてしまう。夫との性愛、子どもたちへの激しい感情、そして自らにまつわる衝撃の告白。クロフォード家に何があったのか。善悪の境界線が揺らぐなかで、ローウェンは闇の深い真実へと辿り着く。
解禁された予告編は、森のなかに佇む邸宅で生気を失った表情のまま介護されるヴェリティと、事故前と思われる妖艶な彼女の姿を、走馬灯のように交互に畳みかけてくる。ジェレミーとローウェンのラブシーン、ナイフを口にした子ども。そして、身体の自由が利かないはずのヴェリティが振り向きざまに睨みを利かせ、窓の奥から外を覗く。現実なのか、それとも幻覚なのか。映像の最後、ヴェリティは「あなたを待つのは闇だけ」と言い放つ。ラスト10分ですべてがひっくり返る、という触れ込みだ。
『プラダを着た悪魔』の華やかさから、一番遠い役
アン・ハサウェイにとって、2026年はスクリーンに姿を現し続けた1年だった。『プラダを着た悪魔2』は全世界で1,130億円超を稼ぎ、そこから『オデュッセイア』『隣人たち』『オークストリートの異変』と主演作の日本公開が続いた。先日はトム・クルーズ主演『デイズ・オブ・サンダー』の続編に新キャストとして加わることも明らかになっている。
その流れの最後に控えているのが、この一作だ。『プラダを着た悪魔』シリーズで見せた華やかでポジティブな雰囲気から一転、ここでの彼女は、事故をきっかけに身体が不自由になり自宅で療養している作家を、ダークかつ色気たっぷりに演じる。ベッドの上でほとんど動かない役でありながら、予告編でいちばん怖いのは彼女の視線だ、という設計になっている。
共演のダコタ・ジョンソンは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズで知られる。ジョシュ・ハートネットは『ブラックホーク・ダウン』(01)から、アカデミー賞を受賞した『オッペンハイマー』(23)、殺人鬼を演じたM・ナイト・シャマラン監督作『トラップ』(24)まで、振れ幅の大きい俳優だ。
原作は、全米No.1恋愛小説家の”問題作”
もとになっているのは、コリーン・フーヴァーの同名小説「ヴェリティ/真実」(二見書房刊)。フーヴァーは2022年、USA TODAY誌のベストセラーリストに15作品を同時にランクインさせた全米No.1の恋愛小説家で、2023年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。同じく彼女の小説で2022年にアメリカで最も売れた恋愛小説となった「イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる」(二見書房刊)は、ブレイク・ライブリー主演で映画化され、全世界興行収入500億円以上を記録した。本作ではプロデューサーとしても名を連ねている。
監督を務めるのはマイケル・ショウォルター。『タミー・フェイの瞳』(21)をアカデミー賞主演女優賞を含む2部門受賞に導いた実力派で、アン・ハサウェイとニコラス・ガリツィンが共演したロマンス映画『アイデア・オブ・ユー 〜大人の愛が叶うまで〜』(24)でも組んでいる。恋愛を甘く撮れる監督が、愛憎のうごめくサスペンスをどう映すのか。
『ヴェリティ/真実』は11月6日(金)より全国の映画館にて公開。
10月13日、アン・ハサウェイが“ヴェリティのクローゼット”を案内する特別映像が解禁
公開まで1カ月を切ったところで、アン・ハサウェイ本人が自身の演じたヴェリティの衣装を紹介する特別映像が公開された。衣装を手がけたのはジャクリーン・デメテリオ。『マイ・インターン』(2015年)、『アイデア・オブ・ユー〜大人の愛が叶うまで〜』(2024年)などに続き、アンとは4作目のタッグになる。
ヴェリティが本のプロモーションの場で着る服は、華やかさを意識したという。アンは「羨望を集める服飾も執着を深める要素となる」と狙いを話す。対照的に、ジャクリーンが「一目ぼれ。」と挙げたのは、療養中のヴェリティが身につけるネグリジェ。アンは「映画にゴシック調を加えるアイテムを探していてネグリジェにたどり着いた」と明かしている。真っ赤なセーターについては「悪役に入り込みたい時ヴェリティはこれを着る。とても重要なアイテムだった」とのことだ。
映像の締めくくりにアンが笑顔で見せるのが、撮影の2日前に出会ったというヴェルサーチェの赤いドレス。「原作でも映画でも“この世で一番美しい”とジェレミーが表現する」一着で、ヴェリティとジェレミーの出会いを引き寄せる役目を担う。

ダコタ・ジョンソン演じるローウェンの服は、アースカラーや黒、オリーブ、茶色でまとめられている。ダコタは衣装デザイナーとルックを考える過程を楽しみ、画面映えしないとして避けられがちな黒をあえて提案した。「ローウェンは服をあまり持っていなくて、同じものを着回している。それに(劇中の)私はあまり幸せではないので、これが似合う色なんです」。

ジョシュ・ハートネット演じるジェレミーは、親しみやすいハンサムさと、すっきりしたライン、着心地のよい贅沢な服がコンセプト。上品なセーター姿について、ジョシュは「落ち込んでいる最中も、とても見栄えがいいんです」と役との相性を話している。

10月19日、ヴェリティとローウェンが初めて顔を合わせる本編映像が解禁。R15+指定に
公開を前に、本編映像が初めて公開された。ゴーストライターとしてクロフォード家の邸宅を訪れたダコタ・ジョンソン演じるローウェンが、事故で身体が不自由になったアン・ハサウェイ演じる人気作家ヴェリティと初めて対面する場面だ。
ヴェリティの息子クルーとあいさつを交わし、不安げに邸宅へ入るローウェン。夫のジェレミー(ジョシュ・ハートネット)は、ヴェリティの看護師アナ(イリーナ・ドヴォロヴェンコ)に彼女を紹介する。ローウェンが「体調はいかがですか」と声をかけても、自力で起き上がることもできないヴェリティから返事はない。看護師に唇のケアから爪の先まで整えられる姿に、メディアの前で見せていた華やかな人気作家の面影はない。
映像からは静かなサスペンスに見えるが、本作には官能的な場面もある。映倫(映画倫理機構)のレーティングでは「R15+」区分に指定された。

















