9月25日に劇場公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンコール版が、ついに歴史を塗り替えた。再上映による上積みで、同作は世界興行収入で『アバター』(2009年)を再び抜き、歴代1位の座に返り咲いた。(フロントロウ編集部)
差はおよそ180万ドル
『エンドゲーム』の世界累計興収は29億2,550万ドル(約4,388億円)。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』の29億2,370万ドル(約4,386億円)を、およそ180万ドルという僅差で上回った。
この2作は、首位の座を何度も奪い合ってきた。『アバター』は約10年にわたって歴代1位に君臨したが、2019年に『エンドゲーム』が公開されると、その座を明け渡した。ところが『アバター』は2021年の中国での再上映によって首位を奪い返した。今回は、その逆転劇を『エンドゲーム』が自身の再上映でやり返したかたちだ。
追加シーン入りで劇場に戻ってきたアンコール版は、再上映分の世界累計興収が1億2,600万ドル(約189億円)に達している。このうち北米では3,620万ドル、海外では8,980万ドルを稼ぎ、『エンドゲーム』を再び世界歴代興収1位へと押し上げた。
北米だけで見ると、『エンドゲーム』の累計興収は約8億9,500万ドル。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の約9億5,450万ドル、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の約9億3,700万ドルに次ぐ歴代3位となっている。世界の頂点に立つ一方、北米では首位に届いておらず、世界1位への返り咲きは海外市場での興行収入にも支えられた記録といえる。
“どちらが勝っても”ディズニー
興味深いのは、この首位争いでどちらが勝っても、現在はディズニー傘下の作品だということ。『アバター』は20世紀フォックスが製作・配給した作品だが、ディズニーが2019年に同社の主要な映画・テレビ事業を買収したため、現在は両作ともディズニー傘下にある。さらに、世界歴代興収トップ10のうち7作品をディズニーが占めている。
アンコール版の公開は、ルッソ兄弟が再びメガホンをとる次作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への橋渡しでもある。米国で12月18日に公開される同作は、北米での前売り券の売り上げがすでに5,000万ドルを突破したことでも話題になった。公開日には『デューン 砂の惑星PART3』も封切られる予定で、年末の映画館は再び大きな記録の舞台になりそうだ。
もっとも、両作とも再上映によって興行収入を伸ばしてきた歴史を考えれば、『アバター』が次の再上映で巻き返す日が来てもおかしくない。2作の綱引きは、まだ終わらないのかもしれない。


















