ショーン・“ディディ”・コムズ(56)が刑務所内で頭部にけがを負い、病院に搬送されたのは、米現地時間10月10日未明のこと。それから1週間足らずで、ディディは約1年間過ごしたニュージャージー州の連邦刑務所を離れ、ペンシルベニア州の別の施設に移送された。(フロントロウ編集部)
フォート・ディックスからアレンウッドへ
米連邦刑務局は米The Hollywood Reporterなどに対し、「ショーン・コムズが2026年10月16日(金)にFCIアレンウッド・ローへ移送されたことを確認できます。プライバシー、安全、警備上の理由から、移送の理由を含め、受刑者個人の処遇についてはお答えしていません」とコメントした。
移送先のFCIアレンウッド・ローは、ペンシルベニア州ウィリアムズポートの南に位置する警備レベルの低い連邦刑務所。それまで収監されていたニュージャージー州のFCIフォート・ディックスも、同じく警備レベルの低い施設だった。もともとディディの弁護団は、刑期を最大1年短縮できる薬物依存症の更生プログラムがあることを理由に、フォート・ディックスへの収監を求めていた。
ほかの受刑者に雑用をさせ、禁止された物品も使用か
今年7月には刑務所内での乱闘を理由に独房に移されたと報じられるなど、フォート・ディックスでの生活は平穏なものではなかった。9月下旬には、ディディがほかの受刑者の売店用口座にお金を入れる見返りに、ベッドメイクやトイレ・シャワーの掃除、マッサージ、さらには料理までさせていたと報じられた。使用が禁じられたタブレットや携帯電話でInstagramを閲覧していたほか、週末には看守が持ち込んだ酒を飲んでいたとも伝えられている。
これらの行為が報じられたあと、ディディは「秩序を乱す行為」を理由に懲戒処分を受け、良好な行動によって獲得した刑期短縮分のうち41日を失った。釈放予定は2028年1月から3月に延期され、一般の収容棟からも隔離された。頭部のけがは、その隔離期間中に負ったものだった。
けがの原因について、一部では著名な麻薬組織のボスとけんかになったとの報道も出たが、刑務局は「そのような事実はなく、実際に起きたことではありません」と否定している。
広報担当者は「重要な違い」と強調
ディディの広報担当者ジューダ・エンゲルマイヤー氏は、米Rolling Stoneに対し、当初、家族はまだ移送について正式な確認を受けておらず、移送先や理由について推測できる立場にないと説明していた。
その後、米Varietyに寄せた声明では、刑務局がディディと関係者全員の安全を真剣に考慮したことに感謝を示したうえで、「警備レベルの低い施設から、同じく警備レベルの低い施設への移送であることは、重要な違いです」と強調。「刑務局の具体的な理由についてはお話しできませんが、安全と警備を考慮した判断と一致しています」と続け、警備がより厳しい施設に移されたわけではない点を強調した。
ディディは2025年の裁判で、売春目的で人を移動させた罪2件で有罪となり、禁錮50か月の判決を言い渡された。一方、より重い組織犯罪の共謀や性的人身取引の罪では無罪となっており、現在は控訴審の判断を待っている。エンゲルマイヤー氏は「ショーンは前に進むことに集中しています」とも話し、新しい施設での日々が実りあるものとなり、余計な混乱が生じないことを願っていると語った。



















