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トゥパック殺害事件、被告に最低40年の服役を要する終身刑

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トゥパック殺害事件、被告に最低40年の服役を要する終身刑
写真:Splash/アフロ

 9月初め、トゥパック・シャクール殺害事件で、事件発生から30年を経て初めて有罪評決を受けたデュエイン・“ケフ・D”・デイヴィス。それから約1か月半後、ラスベガスの裁判所で量刑が言い渡された。下されたのは、最低40年の服役を要する終身刑だった。(フロントロウ編集部)

殺人罪と凶器使用による刑の加重で、それぞれ20年から終身

 現地時間10月13日、カーリ・キアニー判事は63歳のデイヴィスに、最低40年の服役を要する終身刑を言い渡した。米CBS Newsによると、内訳は第一級殺人罪で20年から終身、凶器使用による加重分でさらに20年から終身。2023年の逮捕以降、拘置所で過ごした期間は刑期に算入される。

 デイヴィスは公判で無罪を主張しており、判決後も控訴する意向を判事に伝えている。量刑の言い渡しに先立ち、発言を求められた際には、警察が自宅から押収した写真などの私物を返してほしいと述べただけで、それ以上は何も話さなかったという。一方、米TMZは、審理の冒頭からデイヴィスが判事と言い争い、あきれたように目を上に向ける場面もあったと伝えている。

「25歳で殺されなかったら」家族が求めた最も重い刑

 法廷では、トゥパックの妹セキーワ・シャクールが証言台に立った。涙ながらに兄の人生と功績を語り、トゥパックが殺害されて以来、一家の男性たちは誰一人として以前のような状態に戻れていないと訴えた。さらに、兄をマルコムX、キング牧師、ジョン・F・ケネディになぞらえ、もし彼らが25歳で命を奪われていたら世界はどうなっていたかと問いかけ、判事に最も重い刑を求めた。

 続いて義兄のモプリーム・シャクールも短く発言。トゥパックが自分の子どもを持つことも、甥や姪の成長を見届けることもできなかった無念さを語り、同じく最も重い刑を求めた。

 検察側は、デイヴィスが2019年の自伝『Compton Street Legend』や数々のインタビューで事件について語り、利益を得てきたことが、遺族の苦しみをさらに深めたと主張。これに対し、弁護人のマイケル・サンフトは、検察側には以前から起訴する機会があったにもかかわらず、そうしなかったのだから、その主張は筋違いだと反論した。

本人の証言が決め手になった事件

 トゥパックは1996年9月7日、ラスベガスで赤信号のため停車していた車内で銃撃され、6日後に25歳で亡くなった。同乗していたデス・ロウ・レコードの共同創設者マリオン・“シュグ”・ナイトも負傷している。銃撃が横に並んだ白いキャデラックから行われたことは早くから判明していたが、乗っていた人物の詳細は長年明らかになっていなかった。

 捜査の進展につながったのは、デイヴィス自身の発言だった。彼はその車に乗っていたことを公の場で語るようになり、自伝にも事件の経緯を詳しく記していた。弁護側は自伝を証拠から除外するよう求めたが認められず、検察側は本人の発言を軸に立証を進めた。車内にいたとされる4人のうち、2023年の逮捕時点で存命だったのはデイヴィスだけだった。

 一方、弁護側は、本人の発言以外に、事件当夜にデイヴィスがラスベガスにいたことを示す防犯カメラ映像や通話記録はないと主張してきた。デイヴィスは有罪評決後も、事件当時は現場から遠く離れたロサンゼルスにいたとして無実を訴えている。今後、法廷での争いは控訴審に移るとみられる。

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