米航空管制で今もフロッピーディスク使用!2028年までに廃止へ


アメリカの空の安全を支える航空管制の現場では、現在もフロッピーディスクが使われている。米連邦航空局(FAA)は現地時間11月5日、全米400カ所以上の航空管制施設で、気象情報などの重要なデータのやり取りに使用されているフロッピーディスクを、2028年末までに新しいシステムへ置き換えると発表した。(フロントロウ編集部)
1980年代のシステムが今も現役
ロイター通信によると、今回の更新対象となるのは、1980年代から使用されてきた4つのシステム。新たに導入される「E-IDS」は、気象警報や設備の不具合、飛行制限空域の変更、パイロットからの報告などを1つの画面に集約し、管制官が必要な情報を迅速に確認できるようにするものだ。
フロッピーディスクが一般的に使われなくなってから長い年月が経ち、2011年には主要メーカーによる生産も終了した。FAAでは、数十年前のコンパック製パソコンも使い続けており、交換部品をオークションサイトのeBayで購入していたという。
FAAのブライアン・ベッドフォード長官は、各施設が相互に接続されず、それぞれ独立した旧式のコンピューターシステムで稼働している現状について、「どの施設も孤立している」と表現した。
運輸長官は「21世紀の技術」への移行を宣言
米メディア『The Verge』によると、新システムへの移行はすでにアトランタ、ナッシュビル、ソルトレイクシティなど5カ所で始まっており、2028年末までに435施設へ拡大する計画だ。
ショーン・ダフィー運輸長官は、「アメリカの皆さんに朗報です。フロッピーディスクの時代は終わりです。これからは21世紀の技術を導入します」とアピールした。
旧式の設備が残っているのは、フロッピーディスクだけではない。管制官が航空機の情報を記録・管理するために使用する細長い紙の用紙「フライトストリップ」も、2022年から電子化が進められている。しかし、移行が完了した主要空港は27カ所にとどまり、残る49カ所の主要空港では、少なくとも2028年までかかる見通しだ。
日本の行政機関は2024年に「フロッピー卒業」
日本でも、フロッピーディスクは長年にわたり行政手続きで使用されてきた。デジタル庁によると、申請や届け出にフロッピーディスクなどの記録媒体を指定していた国の規制は1,033件にのぼり、2024年6月28日までにすべて廃止された。最後まで残っていたのは、自動車リサイクルに関する帳簿の保存規制だった。
一方、アメリカでは2025年、議会が航空管制システムの近代化に向けて125億ドル(約1兆9,800億円)の予算を承認。ダフィー長官は、さらに300億ドル(約4兆7,500億円)の追加予算を求めている。



















