「反トランプ」から「投票呼びかけ」へ
女性や、有色人種、移民、LGBT+などの人たちに対して差別的な発言をしてきたドナルド・トランプ米大統領の大統領就任から約1年。
2017年、この就任式に合わせて世界規模で企画されたのが、トランプ大統領から差別的な発言を受けてきた人々の権利を支持するデモ行進「ウィメンズ・マーチ(女性のマーチ)」。
世界各地で累計500万人以上がこのデモ行進に集まり、60人を超えるセレブも参加したデモの「ウィメンズ・マーチ」が、今年も開催される。
「ウィメンズ・マーチ」で見せた団結にはじまった2017年は、アメリカで多くの女性、有色人種、LGBT+の人が政界に進出。エンタメ業界では、長年明るみに出なかった業界人によるセクハラが相次いで告発された。
一方で、トランプ大統領の差別的な発言にならうように、人種差別の騒動が多発するなど、例年にも増して世間を揺るがす出来事が多発し、アメリカ社会問題が浮き彫りになった。
そんななかで開催される今年の「ウィメンズ・マーチ」は、テーマを「反トランプ」から「#PowerToThePolls(投票に力を)」に設定し、「ウィメンズ・マーチ」で築いた団結力をより具体的にし、目標を持ったムーブメントにすると公式サイトが発表。
「#PowerToThePolls」で訴えたいこと
今年のテーマとなる「#PowerToThePolls(投票に力を)」の目的は、より多くの人々に投票の重要性を呼びかけ、女性の権利を支持する人を増やすということ。
これを実現するために、今年は1年間かけたツアーとして、毎回大統領選で勝者政党が変動する州を意味するスイング・ステートを回っていく。
そんなツアーの最初の都市となるネバダ州のラスベガスで、米時間1月21日に「ウィメンズ・マーチ」1周年を記念した集会が行われる。
集会が行われるネバダ州は、昨年、全米史上最悪となった銃乱射事件が起きたほか、政治家によるセクハラ騒動が相次いだ、深刻な社会問題に最も直面している州の1つ。
なお、前年に引き続きデモ行進も行われる予定で、現地時間の1月20に、ニューヨークをはじめとする世界各地で行われる予定。
日本での開催は、まだ明らかになっていない。