Photo:スプラッシュ/アフロ,ニュースコム,Instagram
 SNSを中心に拡大している新ムーブメント「#I Weigh(アイ・ウェイ)」って?

カーダシアン家の女性たちの「写真」がきっかけに

 海外の女性SNSユーザーたちの間でじわじわと勢いを増している新たなムーブメントがある。

 それは、「#I Weigh(アイ・ウェイ/私の重み)」というハッシュタグをつけて自分の“本当の体重”を告白し、自己肯定感を高めるという試み。

 イギリス出身のモデル兼テレビ司会者、ジャミーラ・ジャミルが発案したこのムーブメントは、ある日彼女がSNS上で目にした、女性たちへの体形批判を誘発しかねない投稿に疑問を持ったことがきっかけで始動したもの。

画像: ジャミーラ・ジャミル。

ジャミーラ・ジャミル。

 その投稿とは、米人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』に出演するカーダシアン家の女性たちの集合写真にそれぞれの体重を記載したものだった。

画像: カーダシアン家の女性たちの公称体重をそれぞれの体の上に記載した投稿。左から長女のコートニー・カーダシアン、三女のクロエ・カーダシアン、四女のケンダル・ジェンナー、末娘のカイリー・ジェンナー、母親のクリス・ジェンナー、次女のキム・カーダシアン。©I_Weigh/ Instagram

カーダシアン家の女性たちの公称体重をそれぞれの体の上に記載した投稿。左から長女のコートニー・カーダシアン、三女のクロエ・カーダシアン、四女のケンダル・ジェンナー、末娘のカイリー・ジェンナー、母親のクリス・ジェンナー、次女のキム・カーダシアン。©I_Weigh/ Instagram

 「キムって本当に56キロだと思う?」、「あなたは何キロ?」という問いかけが添えられたこの投稿に悪意を感じ、メディアやSNSの影響で女性たちが「自分の体重が何キロかということで自分の価値を測る」ことをサブリミナル効果的に刷り込まれている社会の現状は異常だと感じたジャミーラは、自身のインスタグラムにこんな投稿をした。

画像: ©I_Weigh/ Instagram

©I_Weigh/ Instagram

 ジャミーラは、SNSでよくありがちな鏡越しの全身セルフィーに「I weigh(私の重み)」と題して、自分自身がどんな女性なのかを説明する誇らしい特徴の数々をリストアップ。

 その中には「大好きな友だちがいる」、「毎日笑う」、「仕事が大好き」、「正直に生きている」、「経済的に自立している」、「女性の権利のために声を挙げる」、「タプタプした二の腕が気に入ってる」、「メディアに自己嫌悪に陥りそうな悪口を書かれても、自分が好き」というものも。

 そして最後には、大きな文字で「私の体重はファッキン・キログラム!」と書かれていた。


ジャミーラの投稿をマネする女性が続出

 このジャミーラの先鋭的な行動に賛同した女性たちが、彼女と同じハッシュタグを使い、自分の実際の体重を記載するのではなく、自分たちのポジティブな特徴を羅列した写真を公開するようになった。

#iweigh #fuckingkg

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女性たちの「#IWeigh」投稿。


ハリウッドセレブも賛同

 彼女たちの「私の重みは数字なんかじゃ表せない」というメッセージが共感を呼び、「I weigh」ムーブメントは海を越えてアメリカにも上陸。

 最近では、映画『オペラ座の怪人』やドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』で知られる女優のエミー・ロッサムもこれに賛同し、これまで自身を悩ませてきた体形批判について告白するとともに、彼女の“重み”を公表した。

画像: エミー・ロッサム。

エミー・ロッサム。

 エミーは「あなたが抱えているすべてを合計したら、太ももの太さなんて気にする必要ないって気づくでしょう?」という力強いメッセージを発信。フォロワーたちに「あなたがどんな人間なのか、世間に示しましょう。だって、あなたの“本当の重み”は単なる金属の塊(体重計)で測った数字なんかでは表せないんだから」と呼びかけて話題となった。

画像: ©Emmy Rossum / Instagram

©Emmy Rossum / Instagram

 ハリウッドで活躍するエミーが賛同を募ったことで、さらに注目を浴びそうな「I Weigh」ムーブメント。「どんな体型も美しく、みんな自分の体に自信を持つべき」という“ボディ・ポジティブ”の流れを後押しする新たな追い風となる予感。(フロントロウ編集部)

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