イギリスのペットショップで子犬や子猫の販売を禁止することが決定したとイギリス政府が発表した。人気のペットのはずが、一体なぜ?

「パピーファーム」という名の地獄

 イギリスがペットショップで生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止した背景には、動物の健康をまったく考慮しないで子犬や子猫を繁殖させる「パピーファーム(Puppy Farm)」、いわゆるパピーミルが問題になっているから。

 イギリスではパピーミルの問題が深刻化しており、あるパピーミルにいた当時5歳のメス犬ルーシーは子供を産むことができなくなってから、まともな扱いをされず深刻な健康状態になっていた。

 2013年にパピーミルから保護されたルーシーは、狭いケージにずっと閉じ込められていたことから脊髄が曲がり、さらにはてんかんを患っていたほか様々な健康問題を抱えており、保護された3年後に他界した。

Lucy The Rescue Cavalier on Instagram: “Please will you help me spread my message <3 Sometimes it seems there is no light at the end of the tunnel, please keep helping us &…”

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 こうした非道徳的な扱いをするパピーミルを撲滅させるという目的から、イギリスではペットショップでの子犬や子猫の販売を禁止した。

 今後、生まれたばかりの子犬や子猫をペットに迎え入れる場合は、ブリーダーから直接購入するか、シェルターなどから引き取る方法でしか飼えなくなる。(フロントロウ編集部)

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