2016年の半ばから約2年間交際していたラッパーのマック・ミラーが薬物の過剰摂取が原因とみられる急な死を遂げて以来、精神的に不安定な日々を過ごしているシンガーのアリアナ・グランデ。
6月に電撃婚約したコメディ俳優のピート・デヴィッドソンとの破局・婚約解消にも、マックの死が大きく関係していると言われている。
そんななか、マックがこの世を去った日からもうすぐ2ヵ月が経とうとしている今週、アリアナがマックとの思い出を収めた動画をインスタグラムのストーリーで公開した。
アリアナが公開したのは、2018年3月に行われたシンガーのマドンナ主催のアカデミー賞アフターパーティーに向かう直前のマックの姿。
モノクロ映像の中で、控室らしき場所でアリアナの祖母にタキシードを着るのを手伝ってもらっているマックは、すぐ脇のテレビ画面に登場したシンガーのエルトン・ジョンの派手な装いを見て「ああいうのにすれば良かったかな…」とスマホのカメラで撮影するアリアナに向かってニヤリといたずらっぽく微笑んでいる。
このアフターパーティへの参加は、2017年5月に英マンチェスターの自身のコンサート会場で起きた爆破テロ事件以降、しばらく公の場への登場を控えていたアリアナにとって約半年ぶりの華やかな場所への復帰となった。
胸の内にテロで命を落とした被害者やその家族たちへの複雑な想いを抱え、そして、セレブや業界人が多数集まるパーティへの久々の出席に多少緊張もしていたであろうアリアナにとって、いつも傍で彼女を見守り、明るい笑いを振りまいてくれたマックは、さぞ心強い存在だっただろう。
この日、パーティ会場へと向かうアリアナとマックの姿はパパラッチのカメラにも収められていた。
マックの手は、少し強張った表情のアリアナの手を“恋人つなぎ”でギュッと握り締め、まるで彼女を安心させようとしているかのようだった。
会場内では、設置されたフォトブースで友人たちとおふざけショットを撮影するなどめいっぱいパーティを楽しんでいたアリアナとマック。
奇しくも、このパーティが2人が恋人同士として一緒に参加した最後のレッドカーペットイベントとなってしまった。
マックの突然の訃報を受け、悲しみと怒りが入り混じった追悼メッセージを送っていたアリアナ。
「私が19歳の頃、あなたと初めて会ったあの日から、あなたのことを慕っていました。そしてその想いは今も変わりません。あなたがもうここに居ないなんて信じられない。全然理解できないわ。私たち何度もこのことについて話し合ったじゃない。何度も何度も。私、腹が立ってる。すごく悲しいよ。どうすればいいのか分からない。あなたは私の一番大切な親友だったのに。あんなにも長い間。何よりも大切だったのに。あなたの苦しみを直したり取り去ってあげることができなくて本当にごめんなさい。本当にそうしてあげたかった。最も親切で優しい心の持ち主のあなたがこんな悪魔の仕打ちを受けるなんて。あなたが今は大丈夫でありますように。しっかり休んで」
今は、時折マックとの思い出を振り返りながら、ゆっくりと彼の不在を受け入れようとしているのかもしれない。(フロントロウ編集部)