全米が毎年恒例のNFLのシーズン決勝戦、スーパーボウルに湧いた現地時間の2月3日、同大会のハーフタイムショーへの出演を断ったとウワサされるシンガーのリアーナはどこで何をしていた?
その答えは、飛行機で移動中だった。
この日、プライベートジェットではなく、ほかの一般客たちに混じってファーストクラスに搭乗していたリア―ナは、時間を持て余した様子で、機内で撮影した数本の動画をインスタグラム・ストーリーで投稿。
そこには、別の乗客の“ある行動”に対して冷ややかな反応を示す彼女の姿が。
リアーナは、彼女の何列か後ろの座席に座っていたある男性客が、客室乗務員に「機内でスーパーボウルを観るにはどうしたらいい? 」と大声でたずねる音声が入った動画を公開。
大写しになったリアーナの顔は、大半はサングラスで隠れていたものの、どこかウンザリした表情なのが見て取れる。動画の終盤では口元をわざと歪めて見せ、スーパーボウルを視聴しようとしていたこの男性に対する不快感をにじませた。
さらに、別の動画では、自分の背後に男性の姿を映し、「Weirdo(変なヤツ)」というステッカーを乗せてディスるという行動も。
リアーナが、スーパーボウル・ハーフタイムショーへの出演を断った理由は、NFLの人種差別問題への姿勢に納得が行かなかったためだと言われている。
2018年、NFLの一部選手が、アメリカ国内での人種問題に抗議するために試合での国歌斉唱中にひざをつく、通称「テイク・ア・ニー」という抗議運動をスタート。これが、ドナルド・トランプ米大統領をはじめとした保守派の反感を買い、NFLは国歌斉唱中のひざつきを禁止に。その後、最初にひざをつく抗議活動を行ったコリン・キャパニック選手は、どのチームとも契約ができない状況となった。
保守派に肩入れしたNFLの姿勢に不満を示す多くのセレブが、今年のスーパーボウルをボイコット。パフォーマンスを行なうアーティストのブッキングも例年では考えられないほど難航した。
リアーナは、これまで、自らの口から自身がハーフタイムショーへの出演を断ったことや、NFLに対する不信感について語ったことはなかったが、今回、機内で遭遇した“スーパーボウル視聴希望者”へのディスにより、彼女がどれだけNFLに対して嫌悪感を抱いているかが明らかになった。
一部には、リアーナが公開した動画を「彼女自身がスーパーボウルを視聴したがっている」と勘違いするフォロワーも。
そんな人々に対して、リアーナはキャパニック選手のひざつき姿を描いたイラストに「私がスーパーボウルを観てると思った人たちへ…」、「私たち(自分とNFL)は不仲」というコメントを添えて、自分自身の立ち位置を簡潔に説明していた。(フロントロウ編集部)