NFLの試合で国歌斉唱中に起立することを拒否する社会派ムーブメントを生み出した選手コリン・キャパニックが、ナイキ(Nike)の新しい広告塔に就任した。

ナイキ契約で、NFLのひざつき問題に大きな進展

 「何かを信じろ。すべてを犠牲にしてでも」—。コリン・キャパニックのナイキの広告には、そう力強いメッセージが描かれた。

画像: ©Nike, Colin Kaepernick/Twitter

©Nike, Colin Kaepernick/Twitter

 コリン・キャパニックは、黒人をはじめとした有色人種への差別に抗議するためにNFLの試合の国歌斉唱中に起立することを拒否して、国歌斉唱中にひざまずく「taking aknee(テイキング・ア・二―)」というムーブメントを広げたクォーターバック選手。

 コリンをはじめとした選手たちの人権運動にスポットライトが当たるなか、保守派の間では選手の処分を求める声が広がり、その中には、「国旗を侮辱した人がいた時に、『あのバカ者をフィールドから降ろせ。あいつはクビだ!あいつはクビだ!』とNFLのオーナーが言うのを聞きたいと思わないか?」と演説したドナルド・トランプ米大統領もいた。

画像: サンフランシスコ・フォーティナイナーズのチームメイトと一緒にひざまずくコリン・キャパニック(中央)。

サンフランシスコ・フォーティナイナーズのチームメイトと一緒にひざまずくコリン・キャパニック(中央)。

 この炎上を受けて、NFLは国歌斉唱中にひざまずく行為を全面禁止に。ムーブメント発起人となったコリンは2017年3月にフリーエージェントになって以来どのチームとも契約にいたっておらず、コリンは人権運動のせいでオーナーたちが契約を拒んでいると批判した。

 しかし、コリンがNFL選手としての職を失ってから約1年半、ナイキが「Just Do It」キャンペーンの30周年イヤーの広告塔としてコリンを起用。米The New York Timesいわく、契約は数年にわたるそうで、コリンのTシャツや靴といった商品が販売され、人気を博せばコリンにはNFLのトッププレーヤーの年棒と同レベルの報酬が支払われるという。さらにナイキは、若者に正しい知識や自信を与えるためにコリンが立ち上げた「KNOW YOUR RIGHTS CAMP」にも寄付をするという。

 ナイキはNFLにとって大口の契約相手で、今年3月にはアパレル契約を2028年まで延長したばかり。社会的に影響力のあるナイキがコリンと契約したことは今回の人権活動に大きな追い風を与えるが、この件に関して、NFLからのコメントはまだない。(フロントロウ編集部)

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