“集団自殺”騒ぎで警察が緊急出動
長年にわたって、未成年を含む若い女性たちを性奴隷のように扱い、虐待したとして複数の被害者から告発されている大御所シンガーのR.ケリー。
10件の罪で逮捕され、その後、1億円の保釈金を支払い保釈されるも、今度は経済難を理由に前妻への養育費1800万円あまりを滞納していたとして、別件で逮捕。
匿名の支持者に養育費を立て替えてもらい、再び保釈されたケリーだが、1度目の逮捕後に出演した米CBSでのインタビューでは、感情を抑えられなくなり号泣したり、立ち上がってカメラに詰め寄るような動きを見せたりと、かなり精神的に不安定になっている様子を露呈し、世間では彼のメンタルを不安視する声も上がっている。
そんななか、米現地時間の3月12日、ケリーがイリノイ州シカゴ市内に所有するマンションの一室で、彼のガールフレンドらが“集団自殺”を決行しようとしているとの通報が現地警察に舞い込んだ。
オンライン上で公開された警察無線通話の音源には、通信指令係の女性が通報内容について説明する様子が収められており、それによると、ケリーが所有するトランプタワー内のマンションの一室で、現在も彼と交際を続けている5人の女性たちが「集団自殺を計画している」と匿名の通報があった旨を伝えている。
この5人の中には、先日、ケリーと同じCBSの番組に出演して号泣しながら彼を擁護したガールフレンドの1人であるアズリエル・クラリーの名前も。
この通報を受け、警察はすぐさまケリーが所有するマンションを緊急訪問。居住女性たちの健康状態などをチェックしたが、とくに変わった様子は見られなかった。
この匿名の通報は州外から行なわれたものであることが分かっており、いつ集団自殺が決行されるとみられるのかやケリーが所有する部屋の番号などについては知らないと話していたことから、騒動に便乗したいたずらだった可能性も高い。
ケリーの弁護士はこの一件について「こんなデマを信じるなんて心外です」と米Peopleにコメント。女性たちが“集団自殺”計画を立てているという疑惑を否定している。
「みんなで死のう」と約束 被害者が証言
しかし、ケリーと彼が“性奴隷”として洗脳し、生活を共にしている女性たちが“集団自殺の約束”を交わしているというのは、どこからともなく出て来たウワサではない。
ケリーの数々の罪を暴き、警察が動くきっかけとなったドキュメンタリーシリーズ『Surviving R. Kelly(サバイビング・R.ケリー)』の放送前には、被害女性の1人が、ケリーが女性たちと「もしヤバいことになったら、みんなで薬を飲んで死のう」と約束していたと証言。
自身はケリーの呪縛から逃れることができたものの、現在も彼と暮らす女性たちのことを考えると心配でたまらないとコメントしていた。
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(フロントロウ編集部)