保護者たちから多額の報酬を得て、受験生たちが名門大学に入学できるよう不正に便宜を図っていた進学相談会社の経営者の男が逮捕され、さらに、顧客リストに名を連ねていた依頼者たち50人あまりが起訴されるという一大スキャンダルへと発展している米名門大の「裏口入学」斡旋事件。
依頼者の中には、ドラマ『デスパレートな妻たち』でリネット役を演じた女優のフェリシティ・ハフマンや、日本でもNHKで放送された人気シチュエーション・コメディドラマ『フルハウス』と、そのスピンオフ作品としてNetflixで2016年から配信されている『フラーハウス』に出演する女優のロリ・ロックリンが含まれていたことから、全米で大きな注目を集めている。
ユーチューバーとして活動する19歳の次女オリヴィア・ジェイドの南カリフォルニア大学(以下USC)への受験にあたり、実際には所属していないボートチームに“所属している”という虚偽の申告をするため、主犯の男に50万ドル(約5,500万円)を支払ったことが発覚したロリ。
逮捕後、夫とそれぞれ約1億円ずつという莫大な額の保釈金を支払って保釈された彼女には、さらに大きな“社会的制裁”が待っていた。
今回の事件が大々的に報じられた当日、娘オリヴィアがUSCの重役が所有する高級ヨットで春休みを満喫していたことが発覚したり、騒動後、過去に「大学にちゃんと通うかはわからない。とりあえずみんなに相談して、学業と私生活を頑張って両立できるようにしようとは思ってる。でも、大学のスポーツチームの試合とかパーティーには行きたいな。学校には全然興味ないけど」と学業を軽視する発言をして炎上した件が再燃するなど、世間の反感を買いまくっているロリ一家。
そんな流れもあり、米Hall Mark Channelは、ロリを彼女が2014年から出演してきたドラマシリーズ「ウェン・コールズ・ザ・ハート(When Calls the Heart)」から解雇することを発表。
さらに、米TMZは、ロリがゲスト出演者に名を連ねていた『フラーハウス』の最新シーズンには登場しない予定で、実質、クビになったも同然だという番組関係者の証言を伝えている。
『フラーハウス』のキャストたちとロリ(写真中央)。
YouTubeのチャンネル登録者数約190万人、インスタグラムのフォロワー数約140万人を誇るオリヴィアは、いわゆる“インフルエンサー”として、若者に人気のファッションブランドの広告塔に起用されたり、大型コスメチェーンSephora(セフォラ)とのコラボコスメを発表するなどしていたが、裏口入学発覚後、それらの企業が次々とオリヴィアとの提携を解除することを発表している。
オリヴィアと彼女と同じくUSCに在籍していた1歳年上の姉ベラは、騒動後、いじめの標的となることを恐れて、そろって同校を退学したと報じられている。(フロントロウ編集部)