シンガー兼女優のセレーナ・ゴメスが長年の友人であり彼女のアシスタントを務めるテレサ・マリー・ミンガスと新プロジェクトを始動させるというニュースを以前、フロントロウでもお伝えしたが、謎に包まれていたプロジェクトの正体が予告されていた4月29日に明らかになった。
テレサとセレーナ。テレサはキム・カーダシアンやプッシー・キャット・ドールら有名セレブやアーティストと仕事をしたこともある敏腕アシスタントとして知られている。
テレサが発表したのは、「Krahs Swim(クロス・スウィム)」と名づけられたビーチウェア・ブランドの設立。
英語で「サメ」を意味する「Shark(シャーク)」を逆からスペリングした名前にちなみ、ブランドのロゴにはサメの歯のようなモチーフが取り入れられている。
テレサ曰く、同ブランドが目指すのは「どんな女性にも似合う水着」を作ること。どんな体形の女性でも着ることによって自分に自信を持てるような水着をデザインし、誰にでも手が届くよう、できるだけ低価格で提供したいと考えているという。そのポリシーにのっとり、商品の価格帯は39ドル99セント~69ドル99セントと、リーズナブルに設定されている。
5年以上の付き合いがあるテレサの子供の頃からの夢だったプロジェクトの実現をサポートするため、セレーナは数種類の水着をデザイン。自らがモデルとなり、コラボコレクションの一部をお披露目した。
「Selena x Krahs Swim(セレーナ×クロス・スウィム)」と呼ばれる限定コレクションには、セレーナがデザインした胸元の深いカットがセクシーなビキニトップや、ジップアップのスポーティーなハイネック・ワンピース水着、そして、自身が2017年の初夏頃に受けた腎臓移植手術による傷跡を隠したいという思いからデザインしたというハイウェストのビキニボトムも含まれている。
セレーナはテレサとともに水着のデザインを手がけたことについてこんな風に語っている。
「デザインするのはすごく楽しかった。私が考えたデザインのうちの1つには、ベルトがついたハイウェストのビキニボトムがあるの。腎臓移植手術を受けてからは、手術跡が隠れて、安心できるような水着を選ぶことが多いの」
セレーナは腎臓移植手術について公表した際、手術によって自分の体に残った手術痕の写真を公開しており、それによると、左下腹部から脇腹にかけてかなり長く大きな傷跡が残っていることが分かる
腎臓移植手術の重要性と自身の持病である全身性エリテマトーデスについて世間の人々にもっと知ってほしいという思いから、当時、全世界に向けて傷跡を公開していたセレーナだが、やはり、バケーション先などで水着姿になることにより、傷跡がつねに人目に晒されるという状況には抵抗があるよう。
コンプレックスというわけでは無いようだが、傷跡が隠れていた方が「安心できる」と、自分が手がけたデザインにもハイウェストを採用した。
Krahs Swimの公式インスタグラムを通じてテレサは「セレーナと仕事ができたことは夢が叶ったようでした。彼女の一生懸命さはいつも私にインスピレーションを与えてくれます。彼女と一緒に水着をデザインできたことは素晴らしい経験でした」とコメントしている。
ローンチコレクションの全貌はまだ明かされていないけれど、夏のビーチ&プールシーズンに向けてどんなアイテムが発表されるか楽しみ。セレーナも全力で応援する同ブランドの最新情報は公式ウェブサイトやインスタグラムをチェックして。(フロントロウ編集部)