バーバリーが「カーボン・ニュートラル」に
すでに脱毛皮や脱プラスチックなどを打ち出しているラグジュアリーブランドのバーバリー(Burberry)が、地球温暖化をはじめとする環境問題に対応するため、新たに「カーボン・ニュートラル」になると宣言をした。
バーバリーが2022年までを目標に取り組む「カーボン・ニュートラル」とは、二酸化炭素の排出量と吸収量をプラスマイナスゼロにすること。カーボン・ニュートラルになるためには、再生可能エネルギーを使用して二酸化炭素の排出量を減らすとともに、植林で二酸化炭素の吸収量を上げる、といった取り組み方法がある。
ブランドが発表した宣言によると、自社の2016年の温室効果ガス排出量から、それぞれのカテゴリーに対する排出削減の目標値を設定し、それを達成していくという。
バーバリーは、企業が排出する温室効果ガスを示す、サプライチェーン排出量のスコープ1、スコープ2、スコープ3(※)のそれぞれに目標を設定。
※サプライチェーン排出量におけるスコープ1・2・3は、企業による排出内容を定義したもの。スコープ1は、燃料の燃焼など事業者自らによる温室効果ガスの直接排出のこと。スコープ2は、他者から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出のこと。スコープ3は、事業者の活動に関連する他者の排出のこと。
・スコープ1とスコープ2の温室効果ガスの排出量を2022年までに95%削減する
・スコープ3の温室効果ガスの排出量を2030年までに30%削減する
さらにバーバリーは、事業で使用するエネルギーを100%再生可能資源にすることを宣言した企業の連合体 RE100(RenewableEnergy 100%)に則って、現在58%の再生可能エネルギーの使用パーセンテージを、100%にすることも宣言した。
同ブランドの副社長で企業責任担当のパム・バッティは、「バーバリーは持続可能な未来を築くことに熱心に取り組んでおり、最近の気候科学に合わせた新しい目標をつくることは、わたしたちにとって重要な取り組みなのです」と話している。(フロントロウ編集部)