カニエが法的に改名を検討中
ラッパーとして精力的に活動するかたわら、音楽プロデューサーとしてほかのアーティストの音楽をプロデュースしているカニエ・ウェスト。
また、スニーカーブランドのイージー(Yeezy)のデザイナーとしてファッション業界でも大成功しているカニエが、米Forbesが発表した「最も裕福なヒップホップアーティスト」のトップ5にランクインした。
米Forbesが発表した2019年版「最も裕福なヒップホップアーティストTOP5」
1位ジェイ・Z 約1,100億円(10億ドル)
2位ドクター・ドレ 約874億円(8億ドル)
3位ディディー 約808億円(7.4億ドル)
4位カニエ・ウェスト 約262億円(2.4億ドル)
5位ドレイク 約164億円(1.5億ドル)
ジェイ・Zやドクター・ドレ、ディディーに次ぐ、4位にランクインしたカニエは、れっきとした富裕層=ミリオネアであるが、カニエいわく自分は大富裕層=ビリオネアであると明言し、それを主張するためになんと改名することを検討していると、米Fast Company主催のイノベーション・フェスティバルに登壇した際に発言した。
そんなカニエはこのステージで、自分がビリオネアに値する資産を持っていることを米Forbesが認めなかったという主張を、マーティン・ルーサー・キング・Jr.を事例に出してこう話した。
「マーティン・ルーサー・キング(Jr.)は、『私には夢がある』(の演説)によって殺されたのではない。彼には他に伝えたかったことがある。彼は、黒人のエンパワメントと経済における権限の付与について話していた」
「Forbesに8.9億ドル(約970億円)の領収書(※)を見せたが、僕のことをビリオネアだと言ってくれなかった。彼らは僕たちが土地を買収できることを世間に伝えたがらないし、僕がYeezyのオーナーシップを100%持っていることも快く思っていない。世間は自分のことをビリオネアと呼ぶことは図々しいと言うけど、あなたたちが正確に理解するまで1年間、法的に名前を“クリスチャン・ジーニアス・ビリオネア・カニエ・ウェスト”に改名してやろうじゃないか。ナンバープレートにも入れてやる」
※納税額を証明する書類のことを指していると思われる。
自分がビリオネアであることを主張するためだけに、「クリスチャン・ジーニアス・ビリオネア・カニエ・ウェスト(意味:キリスト教・天才・大富裕層・カニエ・ウェスト)」という、とんでもない名前に改名することを匂わせた。
カニエといえば、2016年にツイッターで「5,800万ドル(約58億円)の個人的な借金を抱えている」と明かしたうえ、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグに10億ドル投資してほしいとツイートして大きな話題に。これはのちに義母クリス・ジェンナーが、「過去15~20年にそれだけのお金を洋服のラインに使ったと言いたかったみたい」とトーク番組『エレンの部屋』で訂正するほどの大騒ぎになったが、この“借金発言”からわずか3年で、今度はカニエからビリオネア発言が出た。
さらにカニエはこのイベントで、以前から発言している大統領選に立候補することについても言及。
「2024年の大統領選に出馬したら…」と話し始めると会場から笑いが怒ると、「何がおかしい?僕はたくさんの職を与える!僕は走らずにゆっくり歩いて進めていくよ。カニエはイカれているって言われるだろう。でもアフリカ系アメリカ人の3人に1人は刑務所に入っているんだ。怖くて意見を発言できないという意味では、セレブもみんな刑務所に入っているようなもんだ」
カニエは、過去に2020年のアメリカ大統領選に意欲を見せたことをきっかけに、これまで幾度となく2024年の大統領選への出馬を匂わす言動を続けていた。(フロントロウ編集部)