『ゲーム・オブ・スローンズ』のエミリア・クラークが、自身が経験した「ヌードシーン」について、思いをぶちまけた。(フロントロウ編集部)

エミリア・クラーク、若手俳優としての苦悩

 2011年に放送が開始され、今年2019年5月に完結した大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で、メインキャラクターであるデナーリス・ターガリエンを演じたエミリア・クラークが、シリーズを通して経験したヌードシーンについて口を開いた。

画像1: ⒸHBO / Album/Newscom

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 『ゲーム・オブ・スローンズ』の撮影が開始された当時、エミリアは演劇学校を卒業したばかりの若手俳優。撮影前に送られてきた脚本によってヌードシーンの存在に気がついてはいたものの、「これは仕事だし。もしそれが脚本にあるのであれば、それは絶対に必要ってことだよね」と考えていたという。

 とはいえ、頭ではそう考えていても、気持ちは追いつかなかったそう。撮影が始まってからも、ヌードシーンに対するエミリアの葛藤は続いた。しかし「自分が感じていることは全て間違っている」と、エミリアは自分を責め、撮影前にトイレに行って泣き、撮影に戻るという日々を送ったという。

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経験を積み、強く自立した俳優へ

 しかしエミリアもキャリアを積み、また、社会全体にも女性たちの活動によって変化が訪れたことで、自分には何が出来て、さらに、どうやったら出来るかが分かるようになったという。

 そんなエミリアは、ヌードシーンの撮影中に、自分の演じやすいように制作陣に要望を出したところ、「『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンをがっかりさせたくないだろう?」と言われたことがあるという。

 しかし、その時のエミリアの反応は…。

「ファック・ユー」

画像: 経験を積み、強く自立した俳優へ

 そんなエミリアの告白には、エミリアが出演したポッドキャスト『Armchair Expert(原題)』の司会者ダックス・シェパードも賛同。女性のヌードは自慰行為の標的にされる可能性が高いと指摘したダックスは、自身も過去に何度かヌードシーンを経験したとしながらも、女性がヌードシーンをやることは、男性の経験とはまったく違うものだと話す。

「撮影スタッフは、いつも80%以上は男だし、女性は男性よりも性犯罪を犯さないからね」

物語のうえでのヌードシーン

 とはいえ、エミリアはキャリアを積んだことで、どのようなシーンがストーリーを語るうえで必要とされているかも分かるようになったという。

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 結果的には、エミリアは自身が演じたデナーリス(別名カリーシ)というキャラクターにとってヌードシーンは必要だったとは考えているそう。

 「みんなは、カリーシが暴力を受けなければ、彼女のことを見ない。まったく気にしないでしょ。人々は見なきゃいけなかった」

 しかしエミリアは、ヌードシーンが性的欲求によって消費されることには苛立ちを覚えていると、たびたび明かしている。

 シーズン1のヌードシーンが放送された後、グーグル検索をしたという。そしてそこには、エミリアのお尻が大きいなどといった、エミリアの体型批評をする多くのコメントが。以降、インターネットで自分を検索することは止めたというエミリア。今年2019年5月には、米Hollywood Reporterのインタビューでこう語っている。

「地獄のようにウザいよ。嫌になるし、疲れた。私はそれをキャラクターのためにやったの。私の乳首をチェックするような男たちのためにやったんじゃない。冗談じゃない」

画像: 物語のうえでのヌードシーン

『ゲーム・オブ・スローンズ』は女性をどう扱った?

 エミリア・クラークが演じたデナーリス・ターガリエン。ソフィー・ターナーが演じたサンサ・スターク。メイジー・ウィリアムズが演じたアリア・スターク。グェンドリン・クリスティーが演じた女戦士ブライエニー…。

 『ゲーム・オブ・スローンズ』では、多くの強い女性が描かれ、その評価も高かった。

 しかし一方で、全73話が作られた今シリーズに携わった脚本家のうち女性はたった2人、監督はたった1人であることは長年批判の的になってきた。

 さらには、レイプを肯定するような描写があったり、女性キャラクターの「発言率」が全シーズンを通して、ほとんどが20%台であったり、女性キャラクターのセリフには「愛、お願い、夫」といった単語が多かったことも、調査の結果で明らかになっている。(フロントロウ編集部)

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